3711/1000　ハイランド公園（兵庫県芦屋市）

No.3710 奥池園地の回で登場した芦屋市の奥池南町は、分譲時の住宅地としては「芦屋ハイランド」とされており、バス停や公園名にもこれが使われています。
地区計画や条例による規制で住宅敷地内の容積率や建ぺい率が厳しく制限され、どの家も緑豊かな芦屋ハイランドにあるのが、ハイランド公園です。

なお、下写真で右側がハイランド公園、左側は一般の宅地ですので、宅地内の緑の量は公園と比べて遜色ないと言えるでしょう。

とは言え、個々の住宅の緑が豊かでも、子供がみんなで一緒に遊べるオープンスペースは公園ひとつだけなので、かなり重要な役割を果たしていると言えます

園内は、大きく上下2段に切り分けられており、上段は土敷きの広場の周りに遊具が何点か置かれた遊び場に、下段は休憩所の周りに花木を多めに植えた園地になっています。

遊具は鉄パイプ製の古めのものばかりですが、滑り台、雲梯、ジャングルジム、4連ブランコ、鉄棒、砂場など、一通りのものが揃っています。

何色と呼ぶべきなのでしょうか、浅い緑系の色を基本に、アクセントにピンク色を入れたパステル調の配色が、濃い緑の樹々を背景にして映えています。

少し背丈を抑え気味のジャングルジムも、上下段をきれいに塗り分けています。

パーゴラは、フジが何本も植えられてよく絡まっているため、本体のペンキ塗りかえはされていないようですが、ベンチは真っ白に塗られて、明るい高原の森の下で輝いています。

パーゴラの横手には、お地蔵様が祀られています。まちびらきの頃に勧請されたものでしょうか。

お地蔵様の横に階段があり、下段を見下ろすとこうなっています。
下段は中央にパーゴラを置いた園地仕立てで、遊具などはありません。

冬なので真っ茶色ですがツツジがたくさん植えられており、良い季節なら、この付近の原風景でもあるアカマツ－ツツジの組み合わせが楽しめることでしょう。

冬晴れの日に美しいハイランド公園でした。

（2024年1月訪問）