3696/1000 竹の下公園(兵庫県尼崎市)

2024/07/26

身近な公園 川辺の公園 尼崎市 兵庫県

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竹の下公園は、名神高速道路の尼崎ICを出て、南の市街地方面に向かう道が、庄下川と昆陽川との合流点に突き当たって左右に分かれるところにある小公園です。
公園面積は、資料によれば739平米と小さいのですが、公園の外で河川敷の遊歩道に繋がっているので、実際のオープンスペースとしては、倍以上の広さがあると思います。

というか、歩道からスッと入れる高さの公園内には、大きな区画整理の記念碑と伐り倒されたカナリーヤシか何かの切り株くらいしかないので、利用者の大半は、ここを通り抜けて河川敷の遊歩道に向かうと思われます。

切株の周りにはおがくずが残っており、まだ伐り倒されて間もない時期に訪れたようです。
ここでの事情は知りませんが、近年は公園のヤシ類の老木化により、大きくて重い葉っぱが落ちてくることが増えていたり、それにヤシオオオサゾウムシという昆虫の食害が出ていることも輪をかけて、伐られることがしばしばです。

切株の横を抜けて、階段を下りると、河川敷の方へ向かうスロープに繋がります。
その直線の先に、小さく白いものが見えています。

この灯台でした。川の合流部に、なぜか灯台。
その理由は解説板に書かれているのですが、イマイチ、わかるようなわからないような解説内容です。

■現地の解説板より「由来」

縄文時代、尼崎市はそのほとんどの地域が海でありました。弥生時代に入って、大阪湾をめぐる潮流や猪名川、武庫川などの河川が運んできた土砂により、JR神戸線あたりまで陸地が広がっていったと、言われています。
ここ尾浜もその名のとおり、その当時は大阪湾に面した入江であったと言われ、現在もカモメなど水鳥が飛来する水辺を有する街であることは変わりありません。
この灯台上部は、長い間、海をとおる船の安全のため、実際に大阪湾を照らし続けていたものであります。
この度、地元の方々の熱い思いにより、ここ庄下川、昆陽川の合流点に、水辺安全、地域安全の願いをこめて、ミニ灯台を設置、復元するものであります。(平成21年2月 尼崎市)

現在では尼崎市内では比較的内陸を通っているJR線近くに外ヶ浜、尾浜、東浦、西浦などの字名があり、古代には、この庄下川沿いは入江のようになっていたものと考えられています。下図は尼崎市のHPからの引用ですが、この公園がある庄下川と昆陽川の合流点付近は、古墳時代頃までは海だったようです。
そこに灯台はなかったと思うのですが、たまたま「実際に大阪湾を照らし続けていた」灯台で使われなくなったものが、平成21年頃に手に入ったのでしょうか。

尼崎市HP 尼崎の歴史(原始・古代の尼崎)より引用

ちなみに、この灯台は、尼崎市の街路灯になっているようです。ということは、ここは道路なのか?

道路、なのかなぁ?
さすがに市道ではないように思いますが、市道以外でもみんながよく通るところには市の街路灯が置かれることはあるので、そういう判断なのだろうと考えます。少なくとも公園施設(公園灯)ではないと。

反対岸から眺めると全体がよくわかりますが、左側の庄下川沿いに続いてきた遊歩道が合流点にぶつかる岬のような場所なので、ウォーキングやジョギングなどの人が集まってくるポイントになっています。
船はいませんが、街路灯でしっかりと明るく照らすべき場所だと言えます。

突先の広場は、公園内と違って木陰はありませんが、広がりや開放感はこちらの方が上回っています。

そういう良い場所なので、公園と河川敷の高低差を使った滝も作られているのですが、訪ねた時は水が止まって久しい様子でした。おそらく地下水を汲み上げて使っていると思われるので、電気代・ポンプ代その他の事情があるものと考えます。

尼崎の他の公園よりも、小さめの注意看板が置かれている竹の下公園でした。

(2024年5月訪問)

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