見花山(けんかやま)かりん公園は、横浜市の港北ニュータウンの一角にある小公園です。
初めて名前を目にしたときは「花見山」だと思ったわけですが、よく見るとひっくり返った「見花山」、そして読み方を確認してみると「みはなやま」ではなく「けんかやま」だというので二度びっくりです。
「けんかやま」という名前が気になるので調べてみると、付近の自治会のHPに次のように書かれていました。
なんと、本当にケンカ(喧嘩)が由来だったとは。
“見花山には昔、「花見山(はなみやま)」と「けんか山」と云う小高い丘があった。花見山は今の7班、けんか山はかりん公園のあたりであった。
昔の川和村は池辺、青砥、佐江戸、荏田、市が尾村と接しており、寛文2年(1662年)に加賀原の入会野について川和村と池辺村が争ったのをはじめ、何かに付け領線争いが行なわれていた。現在の見花山の古い地図を見ると、川和町と池辺町が複雑に入り組んでおり、今の見花山は周辺の村の領線争いの中心になっていたのである。
村の人々はそこにある小高い丘の名を「けんか山」と呼んでいた。「見花山」と表記しているのは風流からか、喧嘩の字を嫌ってのことであろう。したがって、昔の字名はミハナヤマとは言わず、ケンカヤマと読んでいた。それも比較的最近までである。いつからミハナヤマと言うようになったかは定かではない。(見花山自治会のHPより)”
さて、現在の公園は、喧嘩とも山とも無縁な、平和な住宅地の中の平坦な小公園です。
敷地は南北方向に長い長方形をしており、ほぼ南半分は緑道に続く林になっていて、北半分が遊具のある遊び場スペースです。
遊び場には、ちょっとした複合遊具と2連ブランコ、砂場などがあります。
一方、林の部分も、人が立ち入れないほども緑が濃いわけではなく、元気のよい子供たちなら、ちょっとした冒険遊びが楽しめそうな、ほどよい疎林になっています。
喧嘩はやめて、仲良く花を愛でたい見花山かりん公園でした。
(2023年11月訪問)
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