3537/1000 妙見の森公園(埼玉県秩父市)

2024/01/27

公園門 埼玉県 社寺御嶽 身近な公園 秩父市

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秩父市の中心街にある秩父神社は、古く崇神天皇の御代から続くと伝えられる古社で、知恵の神・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)の子孫で秩父を治めた知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が祖神を祀ったことに始まるとされます。

中世以降は、平将門とも関係が深い妙見信仰が加わり、妙見菩薩=天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)=北極星も祀るようになり、今では妙見様のお祭りである例祭・秩父夜祭で有名です。

と言うことで、秩父神社の鳥居前に作られた小公園の名は、妙見の森公園。下写真で右奥が神社、左奥が公園です。
秩父市役所のHPで公開されている1954年(昭和29年)の国道事業関連の図面を見ると、公園の場所には市役所が描かれており、逆にNo.3536 秩父公園は今の市役所の敷地全部を占めるほど大きく描かれています。いつかの段階で庁舎-公園が玉突きのように色々と用途を転換したようです。

いまは神社ではないのですが、鳥居のような、冠木門のような出入口が利用者を迎えてくれます。左手には、それっぽい屋根をした祭屋台の倉庫もあるので、ますます神社風に見えてきます。

門の横手に置かれているのは、秩父を舞台モデルとしたアニメ作品「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のモニュメント。
おそらくソーラー電源で蓄電して、夜になると花火の部分が光るのだと思いますが、真っ昼間に訪れてしまいました。

距離にして20mくらいですが、そのままズンズンと進んでいくと、森というには可愛い植栽地が待っています。ざっくり15m四方くらいで、森の中には園路などは通っていないので、外から眺める形になります。

「庁舎跡」の石碑が建つところで園路はカクカクと折れ曲がり、宮司さんの家の裏手を通り抜けていきます。

ここまで来ると、公園というよりも路地という方がふさわしいところを通り抜けて、昭和初期の織物問屋の建物群が残る黒門通りへと続きます。

こちらが黒門通。
黒門というので、公園にあった門が何かしらの歴史的なものを象徴しているのかも知れませんが、現地では詳しいことはわかりませんでした。

緑のボリュームは秩父神社境内の社叢林に及びませんが、人が憩うのには丁度よいくらいの妙見の森公園でした。

(2023年10月訪問)

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