No.3537 妙面の森公園で登場した秩父神社の北~西側一帯が宮側町(みやかわちょう)。秩父駅前の商店街でもあり、飲食店も多い繁華な場所です。
しかし、明治中期から昭和40年代までの約80年間、この付近には小学校がありました。
これの新校舎建設が構想中だった時に、フランスの特命全権公使であるアルチュル・トリクーが秩父を訪れ、当時はまだ秩父神社境内にあった小学校でフランス式算術が学ばれているのを見学して大いに喜び、金100円と、駐日武官ボスキューに作らせた校舎設計図を寄贈し、白壁モダンな小学校が建てられたそうです。
ということで、小学校移転後に再開発された街の、アルチュル通りとボスキュー通りとの交差点に面したところに、大宮公園があります。
でも訪れた時は、交差点の反対側にあるラウンジ・カミュの10周年花輪がたくさん飾られていました。カミュもフランスの姓ですが、きっと小学校建設には関係ないだろうと思います。
園内は南北に長い長方形をしており、全体的にパラパラと遊具が置かれて、さほどはっきりとした広場を持たない児童公園タイプです。
遊具は、北端に4連ブランコが2基。一度に8人が遊べるのだから、かなりのものです。
そして、滑り台&砂場。その奥には鉄棒もあります。
あとは、本来は回転していたはずが足元を固定されて回転できなくなったジャングルジム。
固定器具がまだ新しく見えるので、ここ数年のうちに回らなくなったのではないかと思います。
特段に広かったり施設が多かったりするわけではないのですが、トイレやパーゴラもあるので、市街地では貴重な公園だと思います。
アルチュルさんや小学校について学んだ大宮児童公園でした。
(2023年10月訪問)
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