宝塚市の中山台地域は、1960年代から長尾山系の南斜面に開発されたニュータウンが大半を占めています。東に天神川、西に天王寺川という2本の急な谷に挟まれた尾根筋が開発されており、山裾の方から中筋山手、中山台、中山桜台、中山五月台といった町名があります。
その中でも最奥部、最寄駅から標高にして200メートルくらい上がったところに中山中央公園があります。
立地的にはまったく中央ではないのに「中央公園」を名乗るのは、広さや機能が町の中心だからです。約4.8haの敷地に、大きなグラウンド、多目的広場、幾つかに分かれた遊具コーナー、周回園路などがあり、地域の人なら誰もが一度は訪れるであろう公園となっています。
南北方向に大きく5段に切り分けられており、最上段・最北端は大きなテントウムシがいる遊具広場。
テントウムシは、頭から触覚のラダーで登って、お尻の滑り台から降りる形になっています。
飛び立つ寸前の、外羽(鞘翅)を広げようとしている状態にも見えます。
テントウムシの体の中はドーム状の空洞になっているのですが、覗いてみると、荷重がかかる滑り台のデッキあたりをちゃんと柱で支えていました。
最上段には、ほかに2連ブランコや鉄棒などの遊具があります。
上から2段めは、休憩所やベンチがある小広場です。
別に大きなグラウンドがあるので、ここは遊具広場の続きでボール遊びに使ったり、大人のゲートボールくらいに手頃なサイズです。
上から3段目が、少年野球なら2面同時に取れるサイズのグラウンドです。
地形の高低差を巧みに利用して、周りの園路から適当な距離を保っているので、ボールの飛び出しなどもなく安全に遊べることと思われます。
この日も子供たちが熱心に野球の試合に励んでいました。
グラウンドの周りのガケには、高低差を活かした土木的遊具も設置されています。
これは工事の時に出てきた自然石を並べ直して、ガケ登り遊具にしている箇所。
まぁでも、公園の周りの崖地には、これくらいのサイズの岩がゴロゴロしているので、どちらで遊ぶかは子供たちが決めれば良いと思います。
グラウンドの下が、上から数えれば四段目。南側の正面入口に当たります。
パーゴラやトイレなどがあるのですが、公園全体からすると、今ひとつ掴みどころがない空間です。
人が集まり憩うスペースとして、できれば花木や花壇、木陰などがもう少し多いと良いのですが。
それから、一段と数えるほどの広さはないのですが、グラウンド横の園路の折返しみたいなスペースに、もう一つの遊具コーナーがあります。
鉄棒やジャングルジムのほかに、大きなガケ滑り台もあるので、テントウムシの遊具広場とは、また少し違った遊び方ができます。
大型マンションと豊かな緑に囲まれたニュータウン最大の公園・中山中央公園でした。
(2023年2月訪問)
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