成文（せいぶん）公園は、尼崎市大島の住宅地の中にある小公園です。
この付近は戦前から工業地帯隣接の住宅地として、あまり秩序立てずに開発が進んだ地区なのですが、公園も一般道によって二分される変形敷地となっており、なかなか苦労して整備された様子が伺えます。
東西に分かれるうちの、まず西側。遊具が何点か置かれて広場もあるので、どちらかと言えば子供向けのスペースとなっています。
こちら側には、単体の滑り台や4連ブランコもあるのですが、別にもう一つ、滑り台とブランコ、ラダー遊具などがくっついた複合遊具も設置されています。公園の規模に対して、遊具はかなり充実していると言えるでしょう。
でも、ここで一番気になったのは、滑り台＆砂場の隣に置かれた木製遊具です。
丸太を斜め切りにして、穴を一つ開けて、据え置いた物件が数個並んでいるのですが、動物などの形をしているわけでなし、揺れる機能があるわけでなし、何と呼んで、何をして遊べば良いのか迷います。「もとは穴に何かが差し込まれて形を成していたのか？」などと考えてみますが、だとしても何の遊具かはわかりません。
もちろん、座ったり駆け上ったり、飛び降りたりして自由に遊べば良いのですが、そうすると斜めにカットしてあることや、穴の存在がわからなくなるのです。
続いて、道路を渡って東側。
青いモザイクタイルが使われたベンチ？の向こうに、健康器具が何点か置かれた小広場で、面積にすれば西側の半分もないほどです。
でも敷地全体としては、こちらの方が商店街に面したメインエントランスということになるのか、立派なモニュメントが置かれていました。
形は少々いびつですが、遊具が豊富、花も美しい成文公園でした。
（2023年4月訪問）
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