土池(ドイケ)公園は、神戸市須磨区の須磨ニュータウンの外れにある公園で、その名の通り土池という池を中心とした公園です。土池は谷を堰き止めて作られた溜池で、明治の地図にはすでに登場しています。
土池から流れ出した土池谷川は、ほんの250メートルほど下流で小川(という名前の二級河川)と合流し、垂水区東部の滑(ナメラ)地区を通って、南北に流れる福田川へと注いでいますので、だいたいそのあたりの村の方々がつくった農業用溜池なのだろうと思います。
元々は農業用でも、おそらく団地造成の時に洪水調整のための大改築が行なわれていると思われ、堰堤部分は幅も高さもある屈強なものになっています。
堰堤上からは南の方へ視界が広がっていて気持ちが良いのですが、直近にある家電量販店やホームセンターなどの大看板からは、気持ちの中でそっと視線をそらさねばなりません。
園内には、池を一周する園路が通っており、それに沿って所々にベンチや休憩所、健康器具、トイレなどがあるという構造です。
池そのものは高い柵に囲まれており、また池縁の斜面がけっこう急なこともあって、園路~柵~水面までの距離が、少し遠くなっているのが残念なところ。水鳥などを観察するには、もうちょっと近いほうが有難いです。
近所にあれば、毎日でも散歩したくなる土池公園でした。
(2023年2月訪問)
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