うその谷公園は、神戸市の須磨ニュータウンの一角にある小公園です。現在は友が丘という町名ですが、『神戸市小字名集』の多井畑村(タイノハタムラ)の項に獺谷(ウソダニ)という小字が載っていますので、それを公園名に残しているものと思われます。
ちなみに、地名としての「獺(ウソ)」について、松永美吉『民族地名語彙辞典』には “地名では「浅し」と同じ用法で命名されている” とあり、使われている事例としては、比較的短い沢、河谷の小平地、などが挙げられています。
でもきっと、近所の子供達は「嘘の谷」だと思っているに違いないうその谷公園。
ニュータウンらしい整った形状の敷地の中に、滑り台、砂場、2連ブランコなどがある遊び場型の小公園です。
敷地が滑り台を中心に二分されて、片側がブランコ、もう片側が砂場という施設配置になっています。
施設の種類だけなら一般的ですが、砂場が大きめなのが特徴だと言えます。
あと、宇宙からのメッセージを受信しているかのようなパーゴラ屋根も良いデザインですね。
本来は、ここにフジなどのつる性植物を絡ませるための構造なのでしょうが、それが全く無いので、アンテナのような屋根がむき出しになっています。
屋根はないけれど座る場所は充実しており、ご近所のみんなが集まるのに向いているうその谷公園でした。
(2023年2月訪問)
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