熊野前南児童遊園は、荒川区にある熊野前商店街の中でも、少し南の方の一角に間口が開いた小公園です。商店街沿いの建物の裏手に公園があるので、商店街からは約20メートルの園路が通じています。
公園本体の入口には、花とミツバチが描かれた門があります。
どうやら公園の愛称は「くまのまえはっぴい公園」と言うようです。
園内へと進むと、まず楕円形の広場があって、その周りを花壇・植栽帯-園路-外周植栽帯という構造になっており、1,000平米足らずの児童遊園としては植栽が多いという印象を受けます。
一つ一つの植栽帯は狭めですが、混み合った市街地に季節感をもたらすものですので、二段重ねでよく頑張って配置しているなぁと思います。
植栽帯の周りは座ろうと思えばどこでも座れるのですが、ところどころに座りやすいベンチ仕上げになった箇所もあります。
それでいて、子供の遊び場は植栽を薄めにして、外から中がよく見えるようにしているところも、よい工夫だと思います。
遊具は幼児向けの滑り台だけですが、親子連れで、商店街での買物ついでに立ち寄るくらいの使い方だと思うので、まぁ妥当なところでしょう。
パーゴラは、少しだけ高い位置に来るように作られており、公園全体を見渡すことができます。
付近は災害時の備えに不安がある地区なので、No.3296、3297など防災対応を主目的とするオープンスペースが作られていました。
ここは児童遊園なのですが、防災対応は必要で、防災用の井戸やマンホールトイレなどが設置されています。
普段は遊びや商店街のイベント、いざという時には避難や救援に役立つよう小さな工夫が盛り込まれた熊野前南児童遊園でした。
(2022年11月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿