3216/1000 九条東公園(大阪市西区)

2023/01/26

身近な公園 大阪市西区 大阪府

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大阪市西区の九条東公園は、地下鉄・九条駅のすぐ近く、九条東小学校や九条幼稚園と隣接して整備された小公園です。
『日本公園百年史』によれば、大正天皇の即位記念として大阪市内でいくつか開かれた公園のうちの一つで、1918年(大正7年)に整備されたとありますが、その後に区画整理の換地が行なわれたとも書かれています。周囲の町は昭和に入ってから室戸台風や戦災の被害を受け、復興事業や新道整備などが実施されていることから、開園当時の姿はあまり残していないものと思われます。

公園のメインの出入口横に大正7年7月建立の御大典記念碑があるのですが、どうみても昭和に作られた園名板と一緒に置かれており、いかにも移設して来た雰囲気があるのですが、どうでしょうか。

大阪市では、こうした地域レベルでの歴史的・文化的なものに対する手当が薄いので、現地でこれだけを見ても、いったい何の記念が、どういう経緯でここにあるのかがまったくわからないのが辛いところです。

さて園内。
市立幼稚園に隣接する少し大きめの区画と、道を渡った少し小さめの区画とに分かれています。どちらにも遊具が置かれていますが、幼稚園側の方が広い分だけ、施設内容が少し充実しています。

訪ねたのは平日の放課後だったため、子供たちで溢れかえっていたので写真はこれだけで。複合遊具、ブランコ、パーゴラなどのほかに、No.2405 清水南公園でしか見たことがないウマ型の遊具があったので写真を撮りたかったのですが、途切れることなく子供が登っていたので断念。

それに比べると、道を渡った側は急に人気がなくなります。
遊具はあるのですが、狭くて走り回ることができないので、そこで差がつくのかも知れません。

ブランコやジャングルジムなど、ひと通りのアイテムは揃っているのですが。

その中に、使い方がイマイチわからない遊具がありました。並んで置かれた、同じ高さの2つの鉄棒。
小学生が前回りや逆上がりをするにはギリギリの距離が確保されているとは言え、ちょっと近すぎる。2人で同時に回るのはちょっと危ない。
段違い平行棒というには高さが同じで”段違わない平行棒”になってはいますが、やっぱりブランブランとしながら隣の鉄棒に飛び移ったりして遊ぶのでしょうか。それにしては、植え込みの縁石が近すぎて相当危険です。

大正の名残はほぼ感じられませんが、スリリングな遊具が多かった昭和の時代は感じられた九条東公園でした。

(2022年4月訪問)

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