大阪市西区の松島公園は、大小の野球場と屋内プールを備えたスポーツ向けの公園です。
幹線道路を挟んで南・北に分かれており、南側は野球場、北側はプールと少年野球場が大半を占めています。
南側の野球場は、両翼が約90メートルあって大阪環状線の内側の市街地では桜之宮公園や真田山公園の野球場よりも一回り大きいうえに、グラウンドには黒土が使われており、立派な内野スタンドもあるので、あたりでは一番人気ではないかと想像します。
スタンドは盛土で築造されているので、斜面部分を緑化できるようになっています。敷地の大半を野球場が占めるので、無愛想なフェンスよりも、この方が良いと思います。
野球場を囲むように遊歩道が通っており、グルっと回っていくと、敷地に少し余裕が出る北東角あたりに遊具が何点か置かれています。
大阪市内では標準的な形の石の山遊具がメインで、ほかには滑り台、ブランコ、砂場、揺れる動物遊具など、ひと通りのものが揃っています。
この形の石の山遊具は、大阪市内ではごく一般的で、あちこちの公園で見かけるのですが、小さな子供でもそれほど心配せずに遊べるし、コンクリート製で長もちするしと、非常によい遊具だと思います。
たまに人気がありすぎて、子供でいっぱいになっている時は少し危ないのですが。
裏側のガケ登り面も、高さが出るところは傾斜を緩めにしてあるので、真っすぐに落っこちて地面で頭を打つようなことは少ない形になっています。周りにマットを追加敷設すれば、まだまだ現役で使えるのではないでしょうか。
せっかくなので登って野球場の方を眺めてみました。
そこから4車線の幹線道路を渡って、北側ブロックへ向かいます。
南側と比べると一回り小さい敷地に、一回り小さい少年野球場があり、余ったところに小さな広場と遊具を配置するという構造まで似ています。
でも大人野球場の緑化されたスタンドに比べて、錆びたフェンスに囲まれた姿はやはり難ありと感じてしまいます。
こちらの一角が、小さな滑り台や砂場などの遊具がある小広場で、幼児の遊びにも使えますし、ゲートボールくらいならできる広さがあります。
南側ブロックにはこうした自由広場がなかったので、両方をあわせて一つの大きなスポーツ向け公園を構成しているのだな、と思います。
この小広場の横手の方に、松島橋の記念碑というものを見つけました。
解説板には、「この付近は木津川と尻無川とが分岐する場所で、大きな松があったので松島の地名がつけられた」、「明治になってから木津川に架けられたのが松島橋で、現在の橋は昭和5年に架けられた」というようなことが書かれています。
スポーツ施設ばかりですが、ちょっとだけ歴史文化の味付けも入っている松島公園でした。
(2022年4月訪問)
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