山陽電鉄の東二見駅から南へ向かうと10分程で古くからの漁港に着くのですが、北に向かうと昭和中期に開発された住宅地が広がっています。そんな住宅地の一角にあるのが二見公園です。
出入口が一つしかなく、奥に何があるのかわかりにくい構造なのですが、真正面に滑り台を置いて視線を通すことで、訪ねる人に安心感を与えられるようになっています。
出入口の両脇の市松模様の舗装は、もともとパーゴラがあったようで、柱跡が残っていました。
そこから園内中心部に向かって飛び石が敷かれています。
ちょっと飛び石が多すぎやしないかという気もしますが、実用性だけでなく遊びにも使うものなので、良しとしましょう。
飛び石を渡っていった先には、ゾウと赤い球体型の滑り台が設置された砂場があります。
赤い球体の中と外とが螺旋状に削り取られたような形をしており、2本のトンネル滑り台があります。
1枚の写真ではどうやっても上手に入り込まないのですが、階段下から左手に滑っていく方と、階段を登ってから滑り出すものとがあるのです。
2枚上の写真でゾウの頭の方に出口があるトンネルと、下写真でゾウのお尻の方に出口があるトンネルと言えば伝わるでしょうか。
球体の外観を保ちながら、内部は複雑。けっこう高度な造形技術だと思います。
奥の広場まで来ました。外から見えていたのは滑り台だけですが、広場もけっこうな大きさです。
このサイズの広場を住宅の奥に隠しておくのはもったいないとは思いますが、駅近なだけに用地取得も大変でしょうから、仕方のないところです。
広場内はあまりゴチャゴチャさせずに、置かれているのは滑り台とコンクリート製の動物遊具くらいです。
ただし動物遊具はカニ、カエル、カメなど多彩で、各親子が揃っています。
カエルの親子、
カメの親子、
二枚貝の親子、等々
奥まって目立たないのがもったいない二見公園でした。
(2022年8月訪問)
カエルの親子まだあったんだね
返信削除なんやかんやで45年前良く遊んだ
コンクリート製の遊具は、酸性雨などで表面が傷むことはあるのですが、塗装さえしっかり補修しておけば、すごく長持ちしますね。
削除45年前にも変わらずあったのなら、親子3代におなじみの遊具。まだまだ頑張れそうです。
ですね
削除長男29歳、長女25歳、次男高校生でうちの子は遊んでます。
もうすぐ長男も結婚するので3代の可能性は充分ありますね。
でも記事にも有りますが近くに
遊具が沢山ある公園があり
子供はめっきり減少気味な場所でもあらますね
どうしても後からできる公園の方が、広くてきれいで人気が出るので、古い公園もどこかでリニューアルしないといけないのですが、懐かしく思い出のあるアイテムは、できるだけ残してもらいたいものです。
削除その滑り台はイサム・ノグチさんのデザインに似てますよね。札幌の大通公園にも同じようものがあり、イサム・ノグチさんのデザインだと友人から聞きました。イサム・ノグチさんは公園のデザインを切望していたのでもしかしたら各地にあるかもしれません。
返信削除イサム・ノグチさんもそうですが、1950~60年代ごろは芸術家と遊具の相性が良かったのか、各地に不思議な形の滑り台がありますね。
削除このブログではそうしたコンクリート製の造形滑り台に「おもしろ滑り台」というラベルを付けて集めていますが、まだまだ各地でそれらに出会うことを楽しみにしています。