2976/1000 美園公園(和歌山県和歌山市)

2022/04/06

キノコの東屋 身近な公園 和歌山県 和歌山市

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和歌山市街地の美園町(みそのちょう)は、『角川日本地名大辞典30和歌山県』によれば「市立和歌山高等女学校の存置にちなんで美園町とした」とあります。うーん、女学校があるから「美の園」って、現代ではかなり批判が出そうな命名理由ですね...

まぁそれはさておき美園町の美園公園。城東中学校の隣に5,300平米弱ほどの面積で設置されており、戦災復興事業で計画的に公園を作ってきた和歌山市では、とても標準的な立地とサイズの公園だと言えます。

しかし遊具は公園ごとに個性満載で、気軽に「標準的」などという言葉を使わせないのが和歌山市スタイル。ここも敷地の使い方から遊具まで、かなりの工夫が感じられます。

まず敷地の使い方から言うと、おおむね北半分が遊具広場、南半分がクスノキなどの林になっています。野球などができるようなハッキリとした広場空間はないのですが、林の下も広いので、キャッチボールくらいなら十分に可能です。

ただ、クスノキが大きく密に育ちすぎていて、やや暗い感じになっているところは改善の余地ありです。

そこから北半分の遊具広場に向かって園路が続くわけですが、交通公園というわけでもないのにしっかりした道幅があり、十字路や立体交差もあって、子供が自転車などで遊びやすくなっています。

立体交差部も緩い曲線形状になっており、橋のデザインとしても凝ったものとなっています。

下の道路から見ると、きれいなアーチを描いています。

あとで個々に触れることになりますが、橋の周りのコンクリート製アイテムの充実度がかなりのものです。

まずはコンクリート製飛行機。
非常にスッキリとしたシルエットで、遊具にしたときに生じがちな“ずんぐりむっくりさ”がありません。

両翼のハシゴから操縦席に乗り込むことができ、尾翼のところからは滑り台が出ています。
本物の小型飛行機にもタラップを引っ掛けて乗り込むものがあるので、なかなかの再現度ではないかと思います。

操縦席は、子供なら横に3人並んで座れるくらいのサイズがありますが、操縦桿は1つだけなので、きっと取り合いになることでしょう。

お尻の方から滑り出てくるのは、飛行機型の遊具では定番です。

よく見ると、ここに隙間があるので、昔はプロペラの羽根も付いていたのかも知れません。

ペンキもきれいに塗り直されていますし、まだまだ現役で頑張れる遊具です。

コンクリート製の乗り物はもう一つ、蒸気機関車も走っています。

牽引する土管は3両編成です。でも客車には出入口がないので、みんな窓から乗り降りするのでしょうか。

ここから先頭車両まで行くのは、なかなか大変です。

遊具ではありませんが、キノコの東屋もいい雰囲気です。

屋根の下の小キノコスツールとは別に、野原の中にもキノコスツールが隠れています。
たまに雨上がりの芝生にキノコが急に生えてくることがありますので、それを再現しているのかも知れません。

キノコの周りを囲む動物たち。

でもどちらかといえば、このキリン柄の樹の周りに動物がいる方が似合っているのですが、なぜかキノコの周りの方が気に入っているようです。

コンクリート製遊具から少し離れて、真新しい複合遊具もあります。
おそらく、古くなった別の遊具を、最近に入れ替えたものと思われます。

旗とか帆とか錨のマークとかがついて船をモチーフにしたデザインなので、入替え前から陸(蒸気機関車)・海(船)・空(飛行機)の乗り物が揃っていたのではないかと想像します。つまりは交通公園のバリエーションということです。

ブランコは通常の座板型と、幼児向けのバケット型がセットになったもの。

滑り台も、ジャングルジム&ラダー遊具と合体したミニ複合遊具になっています。

でもやっぱり飛行機に尽きる美園公園でした。

(2021年12月訪問)

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