2818/1000　南浜公園（沖縄県糸満市）

糸満市の潮崎町は、20世紀末頃に海岸線を埋め立てて開かれた、住宅中心の新しい町です。南浜公園は、そこの海岸沿い約500メートルに渡って続き、橋を渡って北側の糸満市役所付近まで伸びている、この町のシンボル的な公園です。
ずっと向こうに市役所の建物が見えており、市役所前にグラウンドやバスケットコートもあるのですが、今回はビーチがある区間だけ。市役所前までは行きません。

住宅地に直面したブロックには中央にトイレ、多目的室などを備えた管理棟があり、そこから両翼に向かって人工ビーチが伸びています。
管理棟にシャワー室はないので、積極的に海水浴場として提供されているわけではないのだろうと思います。

多目的室も、ビーチ遊びの休憩所としては大きすぎる気もするのですが、なにぶん訪れたのがコロナ禍で世の中がなにかとイレギュラーな状態の時期だったので、本来の使われ方どおりになっていない可能性もあります。

管理棟は、外階段で屋上に上れるようになっています。

2階なので地上とあまり変わらないようにも思いますが、それでも眺めは良いですね。
堤防状になった敷地に四阿が並び、赤い舗装のところは遊歩道、その前にビーチが連なる3層構造です。
もっとも、ビーチとは書きましたが、管理棟から150メートルほどの区間は石積みがむき出しで砂の入っていない状態で、その先に砂浜があります。

反対側（南側）を見ても基本構造は同じです。
ただ、北側よりも若干ですが砂が多いように見えるのは、沖縄では冬場にずっと北西からの季節風が吹くため砂が集められるのかも知れません。

再び地上におりて、遊歩道沿いの四阿です。大型のものがいくつもあるので、夏の暑い日でも集まって遊べます。

そして最後に砂浜になっているブロック。砂浜そのものは50～60メートルほどの幅で、それほど広くもないのですが、ご近所から遊びに来てパシャパシャするくらいなら十分です。
駐車場・トイレなどは揃っているものの、あまり遠くから押しかけずに、地元の方々に親しまれて欲しい南浜公園でした。

（2021年6月訪問）