2748/1000 吉田町中公園(神戸市兵庫区)

2021/05/28

神戸市兵庫区 身近な公園 兵庫県

t f B! P L

神戸市兵庫区南部の浜山地区は、おおむね江戸時代に開かれた「吉田新田」が明治以降に宅地として開発された地区にあたり、隣接する三菱重工や川崎造船などの大工場とともに発展してきた町です。
神戸市街地では珍しく、戦災、震災の被害をあまり受けておらず、住宅と下請け工場が入り混じった古い街並みが続いていたのですが、平成の30年間をかけた区画整理事業が2019年度に完了して、新しい街なみが生まれています。

その区画整理事業で生まれたのが、吉田町中公園です。

道路との境界に背の低い植栽帯を入れて、その内側にラバー系舗装の周回園路をぐるりと一周させ、さらにその内側にはフェンスを建てています。
防犯などのために外部から園内への見通しは確保しつつ、ウォーキングをする大人と遊び回る子供が交錯しないようにし、なおかつ外周園路を歩道代わりに使うこともできるという意図なのでしょう。

かと言って周回園路が広場部分と切り離されているわけではなく、遊具から離れた芝生のところでは、園路から広場にスッと出入りできるようにもなっています。またラバーには線路や貝殻などの模様が描かれて、子供たちの遊び場としての魅力も持ち合わせています。
あまり見たことがない空間構成ですが、よく考えられていると思います。

遊具の中で目立っているのは、クジラの滑り台。近年は新しく作られることも少なくなったコンクリート製遊具が導入されています。

滑り台は大・小ありますが、角度にはそれほども差異がないので、小さい方を好んで滑る子供がいるのかは知りたいところです。横の手すりにつかまりたい子は、小の方がいいのかな?

海の中から突き出した尻尾は、座ったり飛び乗ったりして遊びます。

もう一つ目立っているのは、クライミングホールドがいっぱい付いた登攀遊具。
これも基盤になるところに樹脂製のボードを使った物件の方が多いはずですが、ここではコンクリート製。おそらくクジラと同じメーカーが一点物で作製していると思います。

そういう遊び方を奨励しているかどうかはともかく、壁の上部を斜め平均台のようにも使えるので、遊び方のバリエーションが広がると思います。

それとは別に、正規(?)のプレーウォールもあります。これは壁の上に立って歩いても構わない遊具です。

ブランコは座板タイプ2連とバケットタイプ2連が繋がったもの。乳幼児向けのバケットタイプは、神戸市街地では意外に見かけないのですが、さすがまだ新しい公園だけのことはあります。

揺れる乗物遊具は蒸気機関車と潜水艦。クジラが目立っていますが、けっして全体が海イメージで統一されているわけではありません。

鉄棒や雲梯には取り立てて目立つところもありませんが、最近は在宅勤務で運動不足の大人も多いので、こういうシンプルな遊具が近所にあると体を動かす気になって良いですね。

ご近所の真新しい住宅地とともに、これから年輪を重ねていく吉田町中公園でした。

(2021年3月訪問)

ブログ内検索 Search

アーカイブ Archive

地図 Map

問い合わせ Contact

名前

メール *

メッセージ *

Facebook Page

QooQ