長崎港は南北に細長い湾になっているのですが、その最奥部、JR長崎駅に隣接したところには、大正時代から昭和の終わり頃まで長崎漁港と魚市場がありました。
これが郊外に移転した跡地が県庁舎の移転先として浮上し、いろいろと議論に時間はかかったものの、2018年(平成30年)1月から県庁と県警本部の新庁舎が並び建って稼働しています。
長らく放置されていた港も、県庁前という特徴を生かした「防災機能を持つ漁港」として再整備されました。もっとも「漁港」と言っても、法律上はそれに分類されるというだけで、日常的に漁船が集まるようにはなっていません。
そして、岸壁と庁舎との間の空間が防災緑地として整備されています。
とは言うものの、県庁や県警は一般の人にとってあまり訪ねることもない施設ですし、岸壁の先にあって通り抜けにも適さない場所なので、なんとも空虚な雰囲気で芝生が広がる空間になっています。
災害時には救援部隊が船で接岸して、ここらに荷揚げをする想定のようなので、あまり樹木も植えられないのでしょうか...
港のプロムナード風になっていますが、歩いているのは、おそらく県庁勤めの人ばかり。
むしろ日が暮れてから、人気が少ないことを好むアベックなどが集まってくるのでしょうか。
その時間帯になれば、ムーディーな明かりに照らされることと思われます。
海の向こうには、三菱重工長崎造船所。海上自衛隊の護衛艦・あさひが入港しているのが見えた長崎港防災緑地でした。
(2019年11月訪問)
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