東大阪市にある荒本駅の周りは、戦後しばらくまでは農村地帯だったのですが、高度成長期に大阪中央環状線や近畿自動車道などが開通し、1986年には近鉄東大阪線で大阪都心部と結ばれたことで、一気に都市化が進んだ町です。
ただ、都市化と言っても「幹線道路の要衝」ですので、巨大な高架道路やトラックターミナルなどが広がっており、人の住まう町としてはどこか空疎な雰囲気が漂います。
そんな荒本駅の南ロータリーから見えるところにある荒本北公園。
荒本駅の南なのに、地域名としての荒本の中では北にあたるために「荒本北」だというわかりにくさがあります。
ロータリー側にだけ小さく間口を開き、奥行きが深いウナギの寝床型になっています。
だいたい10m×50mくらいでしょうか。一番奥まで行くと、前の道を通る人の姿も見えづらいほどです。
周りから見えづらい公園は、子供の遊び場としての人気は今ひとつになりがちです。
その代わりと言ってはなんですが、この公園では大人の利用が盛んなようで、とくにアジサイを始めとする花づくりが行なわれているようです。
ジャングルジムの足元も緑化されていました。
もともと、直下の部分は踏みつけられないような構造になっているのですね。
そのほかには、滑り台、鉄棒、ブランコなどの遊具があります。
ブランコは、やや年季の入った背もたれ付き。
子供の利用は少なめかも知れませんが、その代わりに、ご近所の大人たちが公園を便利に使いこなそうとしている様子が、随所に見て取れます。
手作りのベンチがあったり、
テーブルが持ち込まれていたり、
ベンチの周りに灰皿とゴミ箱が備え付けられていたりしていました。
こういうモノの持ち込みは、法的に言えばグレーなところもあるのですが、公園は地域の方々に使われてナンボのものなので、良い方にとらえたい荒本北公園でした。
(2019年6月訪問)
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