1934/1000 国場川くねくね公園(沖縄県那覇市)

2018/10/24

おもしろトイレ 沖縄県 旧河道 那覇市

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沖縄本島南部を流れる国場川(こくばがわ)は、No.326 漫湖公園で登場した漫湖の上流にあたり、那覇市内のくねくねした区間ではしばしば水害が起きていたことから、その対策として河道を直線化する改修が行なわれました。
これによって廃止された旧流路を公園にしたものが、国場川くねくね公園です。

下の2点は、工事前の1993年(平成5年)の航空写真と、現在の地図。くねくねしていた川筋が、カーブ3つ分くらい直線化されている様子がわかります。

国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より
整理番号:OKC931/コース番号:C50/
写真番号:13/撮影年月日:1993/12/06(平5)

(C)Mapion,地図データ(C)ZENRIN

さて、そんな原地形を活かしたくねくね公園に、下流側(西側)から進入します。

しかし、入ってしばらくは中途半端な印象の整備内容です。
なんだか住宅に近すぎるところを園路が通っており、また園地の形もいびつなので、まだ少し整備途中の場所が残っているのではないかと思われます。

そして、100メートルほど進むと、一般道を渡って上流側(東側)のブロックに入ります。
が、なんだか園路の線形が道を挟んでずれています。このあたりも、下流側がまだ整備中ではないのかと思う理由です。
それにしても、この配置では利用者に斜め横断を強いることになるので、交通事故防止の観点からすると、あまり良くないですね。

ここから上流側のブロックに入ると、くねくねする中にも100メートルほど先まで見通せる直線区間が現れます。
ここに、トイレ、遊具、健康器具などの主要施設が集まっています。

トイレは船、複合遊具も船、揺れる動物はクジラにイルカ、と海イメージで固めてきています。

ただし、中に一匹のカバが紛れ込んでいるのはご愛嬌。ちょうどよい青色の動物遊具が見つからなかったのでしょうか。

複合遊具の帆には「クネクネシップ(KUNE KUNE SHIP)」の文字がありました。
日本では、船には「××丸」「●●号」といった船号を付けることが多いのですが、欧米の場合は船号は付けずに "Queen Elizabeth Ⅱ" のように呼ぶので、ここはシンプルに "KUNE KUNE" あるいは "KUNE KUNE MARU" でも良かったと思います。

複合遊具を通り過ぎると、また道が左に右にとくねくねして、上流側の出入口へと向かいます。

今のところ、ここが川だった頃の名残で、隣接する家々が公園に背を向けているのがもったいないと言えます。だんだん家が建て変わる時に、せっかくの公園側に目を向けてくれると良いのですが。

今ひとつ利用者が少なく関心が薄いのか、出入口近くにあったパーゴラは屋根からカズラが垂れ下がりすぎて、なんか凄いことになっていました。

そしてゴール、というか上流側(東側)の出入口。
ここから道を渡ると、国場川に下りられるようになっていますが、下りたところでとくに何もありません。

といった感じで、真っ直ぐになった川の横でくねくねしている、国場川くねくね公園でした。

(2018年8月訪問)

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