23区の西の端、少し歩けば狛江市に入ってしまう世田谷区喜多見は、今も農地や屋敷林などが多く残り、住宅開発が進んだ中にも農村を偲ばせる雰囲気のある町です。
そんな喜多見の一角にある喜多見農業公園は、生産緑地を都市計画公園として位置づけ、公園全体がほぼ農園となっているタイプの公園です。
隣接地にも農地が多い中、公園として使えたのは路地のような出入り口のずっと奥。いわゆる旗竿型の敷地になっています(右手のフェンスの中は、一般の農地)。
ビニールハウスの奥に見えているお寺の塔は、慶元寺。かつて本拠地の江戸を太田道灌に追いだされた江戸氏が拠点とした喜多見城(喜多見陣屋)跡だそうです。
で、路地をずんずんと進んでいくと、ありました。この部分が、農業公園としての農地です。
ここもNo.1827 成田西ふれあい農業公園と同じように、いわゆる市民農園として個人に区画を貸し出す方式ではなく、管理団体がいて、ボランティアや利用者と一緒に野菜などを育て、収穫する「体験農園」方式になっています。
No.1827と比べると簡素なものですが、管理小屋、倉庫、トイレなどの施設は一通り揃っています。
畑以外の余裕部分が少ないため、園内で農作業以外の活動はしづらいようにも思いますが、看板作り、樹名板づくりなどを利用者と一緒に行なっているようでした。
「ほぼ農園」型の新しいタイプの公園なので、これからどのように利用されていくのかが楽しみな喜多見農業公園でした。
●公園の公式HP
(2018年2月訪問)
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