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2017年12月11日

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京都の花街・グルメ街である先斗町(ぽんとちょう)は、幅2メートルほどの細い道沿いに町家作りの店が軒を連ねます。こうした地区には公園が少ないものですが、一箇所だけポッカリと、戦時中の「建物疎開」で町家を撤去した跡が公園になっています。

建物疎開とは、当時の防空法に基づき、焼夷弾による延焼を防ぐために密集している建物を強制的に撤去して空地を増やすという事業で、太平洋戦争末期に全国の大都市で実施されました。
京都では、いま見ると「京都にしては不自然に広い」堀川通や御池通で実施されたことが有名ですが、それ以外にも各地で行なわれており、京都市の資料(建物疎開跡地利用計画図)によれば大小合わせて341ヵ所で実施されたことになっています。
終戦後に、都市計画上必要な土地は市が買収して道路や公園になり、不要なものは元の所有者に返還されたのですが、ここ先斗町では公園となって現在に至るようです。
建物疎開跡地利用計画図(京都市)より
オレンジ色のNo.214が先斗町公園

小さな公園の割には前面道路が細く、あまり引いた写真が撮れないのですが、鴨川を望む中央部に築山を置いて、なんとなく日本庭園風の仕立てを意図しているようです。

隣接の建物の日陰になるため暗い感じですが、石組みとシダレザクラの景も日本庭園風です。

築山の上から鴨川を眺めたところ。
高低差があるので安全上必要なものではあるのですが、鉄柵が無粋です。

ただ、この築山は景色になる、景色を眺めるためのものというわけでもなく、滑り台付きの遊具の役割も果たしています。

滑り台の先にはブランコもあるのですが、私が訪れた時は何かの工事中で、使いづらい状態になっていました。

なんとなく花街には公園の存在が似合わないようにも思いますが、逆にそうした混み合った市街地にこそ公園が必要、という感もあって、印象に残る先斗町公園でした。

(2017年11月訪問)

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