小谷と書いて「おやつ」と読む益城町小谷地区は、No.1629で登場した高遊原の台地から木山川の流れる谷地に向かって下がって行った川沿いにある集落です。
その集落の中ほどに、上小谷公園があります。
現地には園名板はなく、地図ソフト等で表記される名前に従って「上小谷公園」と呼びますが、竣工記念碑には「上小谷運動公園」と記されています。
記念碑には費用の一部や公園施設を寄付した方の芳名も刻まれているので、建設段階から地域の方々が深い関わりを持ってつくられた公園であることがわかります。
運動公園と言っても集落の中ですので、大がかりな施設があるわけではありません。
奥にゲートボール場、手前は雨除けのブルーシートで覆われているため、何があるのかはわかりません。
シートをかけると言えば土俵のことが多いのですが、それにしては少し大きいようにも思います。
ゲートボール場はよく使われているようで、 草も生えずにきれいに管理されていました。
そしてゲートボール場の奥には、小さなお堂がありました。
お堂の前の手水鉢には天保10年(1839)の寄進であることが刻まれており、150年経っても変わらず、地域の方々の愛情と善意で維持されていることがわかる上小谷公園でした。
(2017年9月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿