1624/1000 緑町公園(東京都墨田区)

2017/11/04

身近な公園 水遊び場 東京都 墨田区

t f B! P L
緑町公園は、両国にある江戸東京博物館から東へ200~300メートルほど離れたところにある小公園です。2~3年前に、以前は公園のテニスコートだったところに「すみだ北斎美術館」ができたため、公園も大きくリニューアルされました。下写真が美術館。

美術館のメインの出入り口は道路側に開いているので、それほど公園と一体感のある構造にはなっていません。むしろメタリックな外観の建物と児童公園の組み合わせは、奇異な印象の方が強いといえます。

公園敷地は、一般道や鉄道高架によって大きく3つのブロックに分割されています。
中心となるのは「北斎通り」に面した北側のブロックで、歩道とも一体化する形で、パーゴラや噴水が設けられたエントランス空間を形作っています。

若干いかがわしい形をした噴水の足元は浅い池になっており、幼児向けの水遊び場となっているようです。

池の中には、酒船石のような遊び道具があります。
溝に水を流したり、逆に堰き止めたりして遊ぶことができるものです。

遊具の中で目立つのは、ロープピラミッド。
どことなく、北斎の「凱風快晴」、いわゆる赤富士を思い起こさせます。

もう一つ目立つのは、自転車のように漕いで回る遊具。
フェンスに囲まれた専用スペースで、思う存分グルグル回ることができます。

少し引いて見ると、こんな感じです。なんとなく、サーカスで見かけるクマの自転車乗りを思い浮かべてしまいます。

そして複合遊具。
小ぶりなサイズながら、滑り台、ネット、ラダーなど一通りの遊びができます。

ほかにもブランコ、揺れる乗り物、砂場なども揃っており、幼児から小学生まで、多くの子供が楽しめるようになっています。

ちなみにこの場所には、江戸時代には津軽藩主の上屋敷があり、北側の道路は南割下水と呼ばれた雨水排水を目的とした掘割でした。また津軽藩屋敷の隣には、伊豆韮山の代官・江川太郎左衛門の屋敷があり、幕末の36代目太郎左衛門の江川英龍の時代には、ジョン万次郎が暮らしたこともあったそうです。
このため園内には「南割下水」「津軽の太鼓・津軽家上屋敷」「江川太郎左衛門邸跡前」といった解説板が別々に立てられています。

この中で気に入ったのが「江川太郎左衛門邸跡前」の解説板。
あちこちの公園の歴史解説板は、立てられる場所の都合で公園を選んで立てているため、実際の場所とは違うのに「●●跡」となっていることが多いのに対して、ここでは江川家の屋敷は隣の区画だったことを踏まえて「●●跡前」となっているところに好感が持てます。

さて、これだけではまだ終わりません。
上のブロックから東側に道を渡ると、テニスコートとゲートボール程度の広さの土広場がくっついたブロックがあります。

そこからJRの高架をくぐって南に50メートルほど離れたところに、今度は保育園や図書館と隣接するブロックがあります。こちらは、古めの遊具が多いのですが、保育園児には手頃で良いように思います。

目立っているのは、巨大な黄色いトンネル。
トンネルの上部は、大きな研ぎ出し滑り台になっています。

こちらは遠目に見るとパーゴラ、あるいはラジオ体操台に見えるのですが、実は砂場です。

隣が保育園なので、これくらいの広さでもちょっと足りないかも知れません。

砂場の裏側の少し狭いところに、FRP製の山遊具や揺れる動物遊具なども隠れています。

北斎からリスまで、ブロックごとに性格が分かれていて色々と楽しめる緑町公園でした。

墨田区による公園紹介ページ
すみだ北斎美術館公式サイト

(2017年9月訪問)

ブログ内検索 Search

アーカイブ Archive

地図 Map

問い合わせ Contact

名前

メール *

メッセージ *

Facebook Page

QooQ