さくら坂公園は、六本木ヒルズの再開発エリアの南端に位置する小公園です。
元々の地形を残した斜面地を活かした小さな公園なのですが、遊具はロボット&カラフルで整えられており、通称「ロボロボ公園」とも呼ばれているようです。
ヒルズの高層マンションに負けじと伸び立つロボットのトーテムポールがシンボルです。
敷地としては崖の上下に分かれているのですが、崖下部分は、ほぼローラー滑り台の出口としての機能のみで、利用の中心となるのは崖上です。
ただ、崖下部分は坂道に面してサクラが植えられているので、この坂道が「さくら坂」なのではないかと思います。
下の写真でほぼ全部が写っている崖上も、それほどの面積はありません。崖上部分だけで300平米くらいでしょうか。
それぐらいの小ささですと、広場をどう取るか、遊具をどう入れるか、という点が悩ましいのですが、ここの場合は「広場を諦め、遊具の種類を絞って個性的な遊具をドンっと入れる」手法を採用しています。
それがこの滑り台です。
一つひとつは各地の複合遊具でよく使われているものばかりなのですが、スパイラル、トンネル、ウェーブなどを各種・各色揃えて並べたところが秀逸です。
色合いが面白いので、デジカメの撮影モードを色々変えて写してみました。
そしてもう一つは、揺れるロボット遊具。トーテムポールに集まっていたロボット軍団から、選ばれしロボたちが編隊飛行をしています。
一般的に「ロボットに乗って飛ぶ」と言えば、背中に乗るイメージなのですが、ここではみんなラッコに叩かれる帆立貝のように、ロボのお腹というか、膝の上あたりに乗って飛び回ります。
トーテムポールでは遠くて見づらいため分類ができないのですが、地上にいるロボットたちを「目の数×形」「胸の飾りの形」で少し分類してみましょう(足の形は、あまりバリエーションがなさそうです)。
2つ×丸目タイプ。胸はラジエター状。
2つ×角目タイプ。胸は縦5本線。
横長1つ目タイプ。胸は丸窓風。
3つ×角目タイプ。胸は横長丸型。たぶん上の横長1つ目タイプの目と同じパーツを使用。
4つ×丸目タイプ。胸は上の黄色いロボと色違い。
2つ×角目タイプと、4つ×丸目タイプの座っているバージョン。パーゴラの上にいます。
2つ×縦長丸目タイプは滑り台の上に。
横に立っている緑の2つ×角目タイプは、編隊飛行の一員にもなっていました。
と、こんな楽しげなさくら坂公園ですが、上段の一角には、なにやら重厚な門柱のようなものがあります。
その門を入ったところには、明治の陸軍大将・乃木希典に因む「乃木大将生誕之地」の石碑があります。
周りがカラフルなので少々居心地が悪そうですが、六本木ヒルズは江戸時代には長府藩・毛利家の屋敷があった場所で、乃木大将はその藩邸内で生まれたそうです。
●現地の解説板より「乃木大将生誕之地」
明治時代の軍人の典型とされる乃木将軍は、長府藩邸内の長屋で誕生しました。
嘉永2年(1849年)のことです。幼名は無人、成人して希典と言いました。
この石碑は、昭和7年、かつての藩邸南西の隅に位置した北日ヶ窪児童遊園地内に建立されましたが、このたび再開発事業により児童遊園周辺も整備されることとなり、北日ヶ窪児童遊園と六本木公園を統合して作られたこの公園に移設されました。
所在地 港区六本木6-16-46
移設 平成15年4月
ただ、石碑のことは解説でよく分かるのですが、門柱の方はわかりません。乃木大将の家の門というわけではないですし...
少しだけ謎が残ったさくら坂公園でした。
(2017年8月訪問)
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