津雲公園は、千里ニュータウンの津雲台にあり、かつての丘陵地の頂部を残した形状の公園です。園内は、その頂部を挟んで2ヵ所の平坦地に分かれており、西側が遊具広場、東側が土敷きの多目的広場となっています。
遊具広場はちょっと古めの鉄パイプ製の遊具が多く、幼児から小学生まで色々と遊べるようになっています。
訪れた日は親子連れで賑わっていたので、たまたま人気のなかった遊具のみ個別に撮影。
まずカラフルな土管群。最近、これだけの数の土管がまとまってある公園は少なくなってきました。
モンゴルのゲルからフェルトを取っ払ったかのような遊具。ビニールシートで屋根をかければ、そのままキャンプに使えそうです。
逆円錐台のラダー遊具と登り棒の組み合わせが美しい遊具は、ダイダラボッチがコーヒーを入れる時に使うドリッパーみたいです。
広場の方はこんな感じの草敷きの広場で、これといった特徴はありませんが、広々として自由に遊べそうです。
広場外周の山裾部分の木陰にはせせらぎが流れていて、なかなか良い景色を作っています。
きちんと調べたわけではないのですが、ぐるっと回って見た限りでは、水源は雨水に頼っているようです。
外部から公園内に入ってくる流れはないので、ここが最上流域。そして集水域は園内のみですから、流れを維持するのはなかなか大変です。
そのあたりも考えてのことでしょうか、近隣の市民組織の方々が、斜面の保水力を高めるために雑草を育てている旨の掲示がされていました。
丘の麓にはお地蔵様がありました。
お堂の中に由来書があって、2体のお地蔵様、とくに右側の古い方のお地蔵様の数奇な由来が記されていました。元々は、大阪南港の区画整理事業の際に出土した古い船の中から130体ほどのお地蔵様が見つかり、そのうちの1体だそうです。
中央の丘は、アカマツ林の下に常緑樹が多く育ってきたような植生で、関西の丘陵部らしい景色になっています。
丘の中には細い園路が通っていて、訪れた時には保育園の子供たちがお散歩中でした。
どんな場所にもその場所なりの自然環境があるので、その場所なりの環境教育が可能だとは言うものの、年月を経たニュータウンの環境はとくに子供たちの環境教育・情操教育に適したものになっているので、どんどん使ってもらいたいと感じる津雲公園でした。
(2016年5月訪問)
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