ちなみに道一本挟んで川に面しているので「これが『新川』なのだな」と勝手に思っていたのですが、戻ってから調べてみると川の名前は「新川川(あらかわがわ)」、それも昭和初期に開削された人工河川だということです。
ということは、もともと新川地区があって、そこに堀川をつくったから新川川なのでしょうか。よくわかりません。
●沖縄県 石垣新川川水系河川整備計画(PDF)
さて、本題の新川公園のおおむね南半分は芝生敷の野球場になっており、北半分に休憩所、流れ、遊具広場などがある配置になっています。
下の写真は野球場。外野の芝生が青々としており、遊びならサッカーにも十分使える気がします。
日射しの強い石垣島ですので、休憩所は多め。石敷きの広場の周りに大きめのものが4つ設置されています。
ちなみに公園敷地内は飲酒禁止。休憩所で涼みながら「ちょっと一杯」というわけには行きません。
石敷き広場の端っこには小さなステージもあります。
また、石敷きの広場から出て行く人工の流れも作られているのですが、「景」と呼ぶには作りが荒く、ビオトープや水遊び場としての仕立てというわけでもなく、今ひとつよくわからないものになっていました。
遊具はそれほど多くはなく、こちらの複合遊具一本で勝負するスタイル。
訪れた時は子供がたくさん遊んでいましたので、遠巻きの写真で失礼します。
この複合遊具の周囲が軽く盛土されており、そこから小ぶりの斜面滑り台もつくられています。
ただ、滑り台としては形がいびつで、出口が極端に狭い扇形をしています。これでは複数人が滑ると出口でぶつかってしまうため危険です。
どちらかと言えば、祭りの絵を描きたいがために作ったのではないかと思ってしまいます。
描かれているのは、石垣島での最大の伝統行事「四ヶ字豊年祭(ムラプール)」のようです。
中でも中央に描かれている大綱引きが重要な行事なのだと思われ、それをモチーフにしたモニュメントも設置されていました。それならそれで、もう少し説明が欲しいようにも思いました。
大綱引きは、沖縄では本島から先島まで広い範囲で行なわれています。
これは1本の綱を引き合うのではなく、2本の大綱それぞれの端に作った輪っかにカヌチ棒という心棒を入れて繋ぎ合わせ、それから引っ張り合います。
実際の使われ具合の写真は無いので、那覇大綱挽の写真を引用してご紹介。
(一社)那覇市観光協会サイト『那覇ナビ』から引用して表示
http://www.naha-navi.or.jp/nahamatsuri.html
|
ちなみに古い新聞記事によれば、ここ新川の大綱引きは女性だけで行なわれるそうで、カヌチ棒も「ブル棒」と呼ばれるそうです。
とまぁ、決してものは多くないのですが、遠くから来た観光客の目には色々面白いもののある新川公園でした。
(2015年8月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿