佐真下(さました)公園は、米軍・普天間飛行場の西に隣接する公園です。
面積が6,700平米あり、また数台分ですが駐車場もあって、ご近所よりはやや広い範囲からの利用を見込んでいる公園です。
なお、上の写真に写っている四本足で支えられたモニュメントの上部には、実はアクリル板が立ててあり、そこに公園名が書かれているのですが、すっかり劣化してなにも見えなくなっています。写真中央に写る樹が一部分だけ白っぽくなっているところは、アクリル板がかかっているところです。
日射しの強い沖縄で、すぐ劣化することがわかっている素材をあえて採用した理由が聞きたいものです。
さて、駐車場が面している道路は普天間基地のゲートの一つに通じており、基地ゲートと公園ゲートは並んで設置されています。
公園側に見えている展望台は、写真でもわかるように周りにすっかり樹が茂ってしまい、上がったところで何が見えるわけでもなくなっているため、ほぼホームレスの皆さん専用の塒になっていました。
市街地を挟んだ向こうには、ずいぶん前に訪ねたNo.41 嘉数高台公園の展望台が見えます。
No.41からは普天間飛行場の滑走路がよく見えましたが、こちらの公園は滑走路のすぐ横なので、輸送機がひっきりなしに着陸していく姿が見えました。
遊具の点数はそう多くないのですが、長いローラー滑り台、木製のアスレチック遊具、そして謎の「靴の化け物型」滑り台など、個性的なものが置かれています。
ローラー滑り台は、2本のローラーが対になって真ん中が凹んだタイプです。よくある1本ローラーのものと比べて、滑り具合(転がり具合?)がちがうのでしょうか。
なかでも、このコンクリート製の滑り台は、ほかに類を見ないものでしょう。
緑色のショートブーツの化け物というかキャラクターというか、なんだかよくわからないものを型どった一品です。表情や色合いがあまり日本っぽくないので、アメリカアニメのキャラクターではいないかと思ってGoogleで"green,boots,cartoon" や "shoes,hippo" などで検索してみましたが、それらしきものは見当たりませんでした。 世の中には、色々な緑の靴があることはわかりましたが。
結局、緑の靴にだけは詳しくなった佐真下公園でした。
(2015年1月訪問)
【2023年11月追記】
近くまで行く用事があったので、久しぶりに佐真下公園を訪ねてみました。
まず、前回は劣化して一文字も読めなかったアクリルの園名板が、きれいに作り直されて読みやすくなっていました。
アクリルだけではなく、文字の塗料の方の技術も進んだのでしょうか、今のところ読めなくなる気配はまったくありません。
パーゴラそのものはとくに変わりはありませんが、ホームレスの方はいなくなって、上まで登りやすくなっていました。
ただまぁ、登ったところでとくに何も見えない点は、そのままです。
大きく変わったのは遊具コーナーで、ローラー滑り台や木製アスレチック遊具などはすべて撤去されて、再整備の工事中でした。新しく、どのような遊具が入るのかは、まだわかりません。
でもブーツのお化け滑り台だけは再利用されるようで、ブルーシートで養生されながら、再登場の日を待っていました。
あと、前回は気づかなかったのですが、広場周りには擬木ならぬ擬竹の柵が巡らされていました。相変わらず、沖縄のコンクリート細工には見るべきものがあります。
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