901/1000 神野公園(佐賀県佐賀市)

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神野と書いて「こうの」と読む神野公園は、幕末に作られた佐賀藩主の別邸跡が大正末に公園として開放されたものです。
園内には茶室を持つ日本庭園、睡蓮池などを持つ洋式庭園をベースとしたトンボ池、小動物園、野外ステージ、こども遊園地などがあって幅広い年代が楽しめ、佐賀市を代表する公園のひとつとなっています。

■現地の解説板より 神野公園
旧藩主鍋島閑叟公の別荘で弘化3年(1846年)造成、一般に「神野のお茶屋」と呼ばれていたが、大正12年に公園として市民に開放され佐賀市が管理することになりました。
公園には、多布施川の清流を引いて池を造り小山を築いて四季の植物を配した日本式庭園と、睡蓮池や展望台を備えた洋式庭園があり、小動物園、遊園地なども設置されています。
又桜の名所として、市民に親しまれています。

まずは日本庭園。仕立てとしては、庭園内を歩いて巡る回遊式になっています。

公園の一部なので多少簡略化されていますが、大きな池、多布施川から引き込んだ豊富な流れ(お茶屋川)、大小2つの茶室(神野のお茶屋、隔林亭)などの風景は、情景的には十分な美しい庭園です。

にしても、この池とお茶屋川の間の通路は狭いですね。向こうから人が歩いてくるとドキドキしてしまうほどです。

続いては、古い資料では「洋式庭園」となっているトンボ池。
確かに長方形の整った池に睡蓮が浮かぶ様は洋式ですが、その中を八ツ橋が渡っていて和洋折衷になっています。

また八つ橋沿いは水深を浅くして水生植物を植栽してあるので、もともとの洋式庭園だった池をトンボが棲みやすいように改修し、観察用に八つ橋を整備したものと思われます。

ほかにも池の周りはトンボ一色。こちらはトンボの一生がタイルに焼かれた休憩所。

その休憩所から池を眺める時は、トンボの目を疑似体験できる「トンボのメガネ」

次は小動物園。「小さな動物園」なのか、「小動物のいる園」なのか迷うところですが、おそらくは前者でしょう。もっとも中央の大きなドーム型のゲージ、その周りに小さなゲージをいくつか並べた規模で、公園内の無料のものとしては決して小さくはありませんが。

ただ、動物の種類は多くなく、現在はウサギが少々、後はインコとニワトリといった感じで、一番の目玉はクジャクになっています。かつてはもう少し色々な動物がいたのでしょうが、管理面の手間を思えば致し方ないところもあります。

しかし、No.546の真教寺公園のように、動物がいる公園として立派に再生した例もありますので、なんとかもう一踏ん張り頑張って欲しいようにも思います。

先ほどのトンボ池の北側には野外ステージのある広場があり、そして広場の周りには遊具。

遊具は滑り台、ブランコ、揺れる動物などで、これについては街中の小さな公園と大差ありません。
ただ、比較的新しいカラフルなものが設置されているので、小さな子供でも安心して遊ばせやすくなっています。

しかし、この遊具広場をおさえて人気があると思われるのは、私が訪れた2014年に50周年を迎えたというこども遊園地でしょう。

こども遊園地は、入場は無料、遊具は有料のものと無料のもの両方があります。

有料のものはメリーゴーランド、ジェットコースター、ミニ汽車など遊園地の定番もののほか、

ゾウに乗って空を飛ぶとか、カエルになって跳びはねるとか、普段はできないような体験も楽しめます。

ジェットコースターは、車体は小さいですが、コースは駐車場にまで飛び出す迫力のあるもの。

無料組は、こちらの大型滑り台(写真の奥には「垂直滑り台」ことクリフスライドがあるのに写真を取り損ねたのでメーカーサイトより引用して表示)、コンクリート製の砦遊具などがあり、幼児ならこれだけでも楽しめます。周りの状況からして、これだけで納得してくれるかどうかは怪しいですが。
遊具メーカー・ハウツのサイトより引用して表示
http://haut.jp/file_2013/2013_13.html 

といったところで、歴史・文化あり、生物あり、遊園地ありと、かなり色々な要素が詰め込まれた神野公園です。しかし、施設老朽化にともなって、そろそろ色々なところを見直していかねばならない時期に来ているように思います。
その時に何を「公園の色」として活かし伸ばしていくのか、何を諦めて新しく何を取り入れるのか。関係者と佐賀市民の方々は、けっこう難しい決断を迫られるような気がしました。

佐賀市による公園紹介ページ

(2014年11月訪問)

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