768/1000 古市北公園(大阪市城東区)

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大阪市城東区の古市は、平安時代の辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』にも記載されている由緒ある土地です。
かつては郊外の農村でしたが、戦後には都市に飲み込まれて住宅団地が多く建てられました。それら団地のうち1990年代に大規模に建て替えられたものが幾つかあり、現在はブロックごとに古い戸建て住宅-古い団地-比較的新しい団地が現れるという景をなしています。
古市北公園は、その中でも戸建て住宅の多い一角にある小公園です。

敷地は、区画道路から路地の方に向けて折り曲がりながら伸びています。
逆に路地奥の住宅から見れば、家の前の路地は狭いのですが、公園を通り抜けて区画道路に出られるようになっています。

小さな公園なので、遊具など施設は少なめです。
南側からメインの出入口を入ると石張りの広場。ここには道路から見える位置にパーゴラがあって、お散歩や買い物の途中に立ち寄りやすくなっています。

公園が折れ曲がる角のところには、大きな砂場と滑り台。遊具はこれだけです。
砂場はここまで広くなくて良いので、もう一つくらい遊具を置いてあげたかった気もします。

ちょっと面白いのは、砂場の一角を占める花壇。砂場の縁石の入り方からすると、もともと砂場だった場所に仕切を設けて、花壇に変えたように見えます。
やはりユーザーの皆さんも「砂場が広すぎ!」と思っていたのではないでしょうか。

奥の方の住宅に近いところは、ベンチやスツールのある広場になっています。
とは言え住宅との距離が近いので、あまり元気よく遊び回るには向いていません。

また、公園内には縁組地蔵尊というお地蔵さまがあります。
由来は長くなるので省略しますが「今から370年ほど前に大和国飛鳥村の農家・東山喜衛門夫婦が出雲の石屋より譲り受け、それが1962年(昭和37年)に古市の某氏の手に渡り、さらに1982年(昭和57年)に古市北公園の開園にあわせて現在地に移された」と書かれています。
お地蔵さまが公園にある理由といえば、その場所が公園になる以前からそこに祀られていたり、近くの路傍などに祀られていたものが区画整理などの際に移されてきたりといった理由が多いと思うのですが、ここは公園の開設にあわせてお地蔵さまを安置したということになります。

市有地にお地蔵さまを祀ることについては、1980年代に政教分離の観点から訴訟になったこともありますが(最高裁で上告棄却)、地域との結びつきが重要な公園の利用・管理の面からは、歓迎できるものです。
ここでは公園もお地蔵さまもきれいに管理されており、よい相乗効果が出ているのではないかと思いました。

(2014年6月訪問)

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