兵庫県芦屋市の東部、阪神電鉄打出駅の南西側にあたる若宮町では、阪神・淡路大震災からの復興過程において、小規模公営住宅の分棟・分散配置、それらと周辺住宅地とをつなぐ路地状の通路配置、それぞれに個性ある小規模な公園緑地の複数配置などの工夫がおこなわれました。
その結果、ヒューマンスケールで「あたらしいが懐かしい」まちの再生を実現させたとして、関連の学会賞などを受賞しています。
対象地区自体が160×130メートルほどの狭い範囲ですので、公園緑地も狭小なポケットパーク規模のものが多いのですが、その中では最大のものが若宮緑地です。
南側の交通量が多い国道に面する出入口には、”WAKAMIYA” の文字も凛々しい屋敷風の公園門。
私が通り掛かる時々で開いていたり閉まっていたりするので、管理にあたる近隣住民の方が時間を決めて開閉しているのではないかと思われます。
園内は、全体の半分ほどが枕木で舗装され、中央には以前からこの場所にあったというセンダンの大木がシンボルツリーとして残されています。
ほかにも木材、石材がふんだんに使われており、通常の公園よりも「庭」色が強くなっています。
訪れたのが春だったこともありますが、色とりどりの花も豊富です。
地区内には、ほかにも地域で使われていた石材や石造品を使った緑地、お地蔵様を主役に据えた広場、実のなる樹が植えられた広場などがあって、散歩するのに楽しい地区になっています。
(2014年5月訪問)
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