1978年の完成当時にはアジアで一番高いビルだったサンシャシン60。
かつての東京拘置所、巣鴨プリズンがあった場所は、現在の町名表示では東池袋3丁目です。
そこから東へ300~400メートルほど離れた東池袋5、6丁目界隈は、都電沿いに開発が進んだ大正・昭和初めに人口が急増し、狭く入り組んだ道に古い木造住宅が立ち並んで、防災や生活安全上の課題が多い地区です。
サンシャインシティとの落差が凄いのですが、池袋区役所や地元の手により、防災やコミュニティ育成、まちの名物づくりなどを目的として「辻広場」と名付けられた狭小な広場が数多く整備されています。
その一つがモーモー広場(第5辻広場)。
住宅が張り付く以前には、このあたりに牧場が多かったことから、その歴史を伝えるためシンボルとしてウシのモニュメントが置かれた広場です。
「この先は車は入れません」の意味を込めて、真ん中に植木鉢の置かれた細道を進むと、
ありました、モーモー広場!
なにしろ広場面積(37平米)に対して、ウシがでかい!
奥に牧場のサイロを模した防災倉庫もありますが、物の出し入れの邪魔になるのではと心配になるほどです。
後ろから見るとこんな感じ。
座るにしてはいびつで、遊ぶにしてはよじ登る以外の広がりが無く、まさしくモニュメントです。
またコンクリートにペンキ塗りの安っぽい感じではなく、 砕いたタイルで丁寧に模様が作られているあたりもモニュメントです。
ウシの下には防火水槽が埋まっているのですが、火事の時に駆けつけた消防隊員の皆さんが笑ってしまわないか心配です。
(2013年6月訪問)
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