313/1000 城岳公園(沖縄県那覇市)

2013/04/13

沖縄県 広場の観覧席 身近な公園 戦没者慰霊碑 那覇市

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この公園の名前、沖縄なので「グスクダケ」かと思っていたら「じょうがく」と読むのでした。

その名のとおり、周りと比べると15mか20mほど高い丘が公園になっているので、この丘の名前が城岳なのだろうと思います。
その程度の高さなので今は市街地に埋もれていますが、高い建物が少なかった頃にはかなり目立っていたようで、近くにある那覇高校の校歌に歌われており(同校の前身である旧・県立第二中学校時代のものにも)、同校の同窓会も「城岳同窓会」と名乗っています。
ちなみに、那覇高校の前のパン屋さんは、まだ「二中前」を名乗っています。

また沖縄県庁にも近いということから、戦時中は陸軍の壕が張り巡らされていたと言います。現在も、柵で閉鎖はされているものの壕の入口が何ヵ所か残っているらしいのですが、今回の訪問ではよくわかりませんでした。

さらに琉球新報の記事によると、1951~60年頃、山頂には「新世界」という遊園地があったそうで、なにかとシンボル性の高い場所だったことがうかがえます。
現在の都市公園としての開園は1970年ですので、遊園地から公園まで10年ほどの空白があります。

さて現在の公園は、住宅に囲まれて車では近づきにくく、歩道もガケにへばりつくような階段で、山頂まで行くとやっと草の広場が現れるという構造になっています。

さすがに遊園地があっただけのことはあり、広場はけっこうな面積があります。

広場の周りには御嶽や二中健児の塔(慰霊碑)があり、古いものですが遊具や砂場も整備されています。

広場の周りには、個人的に沖縄の公園広場の特徴として注目している「観覧席」があります。
今までもNo.46の牧志公園No.307の小禄月光公園などで登場しましたが、頻繁にイベントを実施しているようには見えない規模の小広場に設けられるコンクリート製のスタンドです。ここの場合は、もしかすると遊園地時代の名残という可能性もあります。

周りに高い建物が増えてしまい、特段に眺めがよいわけでもありませんが、それでも山頂まで登って軽い運動でもするのにちょうど良い場所ですので、もう少しアクセスがわかりやすくなれば良いのにと感じました。

ちょうど訪れた時には急傾斜地の崩壊防止工事、もしくは公園の拡大工事と思われる工事中でしたので、アクセス面での改善があることを期待します。

社団法人城岳同窓会のサイト

(2012年12月訪問)

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