秋葉原駅から東へ300mほど行った神田和泉町にある公園。最近大がかりなリニューアルがおこなわれた模様です。
西隣は区立の和泉小学校、いずみこども園が建っており、都心ではありますが子供の利用が多い、気持ちのよい公園になっています。
公園南側の歩道に面して「和泉公園誕生の碑」が設置されています。以前は公園の隅の方にあったものを、公園リニューアルにあわせて目立つ場所に移してきたそうです。
これによると、1971年、それ以前は東京食糧事務所があったこの場所に、町会や小学校PTA(当時は佐久間小学校)らの4年あまりの住民運動によって公園が開かれたということで、それだけに地域住民の皆さんの思い入れも強いのではないかと思われます。
また、この石碑と並んで「防火守護地」という石碑も置かれています。てっきり関東大震災の時に、この公園(の前身である空地)に逃げ込んで助かったという話かと思って読んでみると、もっと積極的な話で「町の人が一致協力して防火に努めたので出火をまぬがれました」と書かれていました。実際、近くにあった和泉町ポンプ所の水を使って、病院の消防隊や住民のバケツリレーが一日半の間がんばり続けて、いくつかの出火はあったもののすぐに消し止められ、東京中を焼き尽くした猛火の中、この町の焼失は防がれたそうです。
公園の中心部は芝生広場で、外周園路に沿って背の高い樹木や健康遊具、災害時にかまどになるイスなどが置かれています。
健康器具は一つで色々な運動ができるタイプのものですが、
このスツールだって、普段は座って、災害時にはかまどになるので色々使えるタイプです。
改修したての遊具広場には、ピカピカの複合遊具、ブランコ、砂場、揺れる動物・ロッキンパッピーなどがあります。
こども園に近い側には、じゃぶじゃぶ池があります。訪れた時は利用者がいませんでしたが、池の中には噴水があるようで、なかなか楽しそうです。
奥に見えるのは三井記念病院。じつは公園の敷地も、食糧事務所ができる以前は江戸末期から戦後まもなくまで幕府、国、三井家と替わりながら医療・衛生関係の用途に使われていたようです。目の前に緑の公園があるというのは、病院の患者さんにとっても良いことだと思います。
(2012年7月訪問)
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