神戸の「須磨(すま)」は、万葉集にも詠まれている古い地名なのですが、その頃は海辺で塩焼きがされている村として登場します。いつ頃から「町」と呼ばれるほどの人口集積ができたのかは知りませんが、現在の須磨本町(すまほんまち)は、現国道と旧西国街道とに挟まれた一角です。
そんな町にある須磨本町やすらぎ公園。海辺からゆるく上っていく坂道は、海岸砂丘の名残なのでしょうか。
敷地は、間口が広く、奥に行くと狭くなる三角形状をしているので、道路に近いところにパーゴラやパーゴラや井戸、複合遊具などおもな施設を集めています。
また、園内を一周する園路を通して、その内側に遊具を置いているので、園内の隅々までを使えるようになっています。
遊具は上の複合遊具と、奥の方に揺れる動物遊具。それほど広い公園ではないので、遊具は幼児向けの内容です。
おそらく阪神・淡路大震災後の整備だと思われ、その時期の神戸市の公園によく採用されているタイプの井戸があります。
ハンドル部分をグルグル回すと水が出るのですが、イタズラが目立つ場合には、ハンドルだけ外して倉庫に隠されていることもあります。ここはそんなことがないので、ご近所の皆さんが正しく使っているのでしょう。
その横には、ケヤキが一本。少し離れたところでもよく目立つシンボルツリーです。
一方、複合遊具の隣にはサクラが植えられているのですが、ただいま絶賛防護中。植木鉢に囲まれているのは、足元が踏み固められて根が傷まないようにとの配慮でしょうか。
小さいけれど落ち着ける須磨本町やすらぎ公園でした。
(2025年9月訪問)









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