「四本木」と書いて「よもとぎ」と読む四本木児童遊園。No.4094 滝野川3丁目公園から北へ200メートルほど離れた、滝野川の住宅地内にある小公園です。
四方を道路に囲まれた一敷地のうち、南側2/3ほどが神社、北側1/3ほどが児童遊園になっています。
小ぶりな複合遊具、ブランコ、砂場がある遊び場型の施設内容で、中心となる複合遊具は、2本の滑り部と垂直登攀壁を備えたものです。
大きく育ったイチョウのそばに、幹を避けるように滑り部がカーブしていきます。
砂場は、縁石にさえ気をつければ相撲が取れるような真円形。
そして、園内で気になったものと言えば、ブランコの周りの安全柵です。
今までどの公園でも見たことがない、バリケード状とでも言えるスタイルで、公園よりも警察署の前などが似合うものです。
必要以上に頑丈そうで、かつ「上部に腰掛けることは許さん!」という強い意志が表現されています。
ところで、公園の隣にあるのが四本木稲荷神社。
小さなお社なのですが、ちょっとした社叢もあって、ここの緑があるからこそ公園の環境も形作られているという間柄です。
北区役所のHPによれば、こちらの神社は「しほんぎ」と読むと紹介されており、
この神社は、かつて十条駐屯地や中央公園の一帯にあった東京砲兵工廠銃包製造所の構内社であった四本木稲荷神社を分祀したものです。そもそも、十条の四本木稲荷神社は、敷地内に所在していた小社を改修したもので、これは製造所の工事にともなって古墳を壊したことの祟りを恐れる意識があったものと考えられています。かつて十条にあった四本木稲荷神社の境内は、現在、中央公園の一部(旧稲荷公園)となっていますが、そこにあった社殿は滝野川の地へと遷され、四本木稲荷神社の本殿となっています。ちなみに、元々の滝野川の四本木稲荷神社の本殿は、現在では同神社の境内摂社となって祀られています。四本木(よもとぎ)稲荷神社とも呼びます。
とあります。
北区の中央公園と言えば、No.1760で登場していますが「旧稲荷公園」と書かれているのは、当該記事の中で”2008年(平成20年)頃に拡張整備されたかも知れない東側ブロック”と述べた箇所のことで、今もそこで「いなりプレーパーク」が開催されています。
こちらの境内地には、本社・摂社の建物のほか、軍用地時代の名残なども残されているほか、季節ごとの地域行事も開かれているようです。
決して木が4本しかないわけではない、四本木児童遊園でした。
(2025年5月訪問)











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