杉並区のさざんか公園は、武蔵野市や三鷹市との区市境にも近い住宅地にある小公園です。
長方形をした敷地の3辺は住宅に囲まれ、1辺だけが道路に対して開いている構造ですが、間口が広めなのでとくに窮屈さはありません。
園内に入ると、手前に複合遊具、奥にブランコや砂場とパーゴラなどがあります。
ブランコは、省スペースが売りのツリー型(もしくはサボテン型)のもの。いつも見かける度に、本当に木登りができそうだと思うのですが、実際に登っている子供を見たことはありません。
草が茂って目立たないのですが、出入口からパーゴラまで緩く弧を描く舗装路が作られており、単純な土舗装の広場ではなく、歩きやすさやデザイン性を考慮したものとなっています。
でもデザインという観点で言えば、いちばん気になるのはトイレです。
曲線的な飾り屋根、出入口横の柱のタイル貼り、きれいな正方形の採光窓など、モダンな香りが漂います。
さらに道路側の側壁には、色んな動物が描かれています。
似たようなものは、板を切り抜いて作る木製パズルで見かけることがありますが、イヌ、ネコのように身近なものから、ゾウやキリン、タコやペンギンまで、多くの動物が肩を寄せあって待ち構えています。
惜しむらくは、壁画がちょっと退色気味なところ。
便房そのものの老朽化などもあって先行きは不安ですが、せっかくのものなので大切に使い続けて欲しいさざんか公園のトイレでした。
(2024年10月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿