山陽電鉄・白浜の宮駅の南側は、戦後すぐに姫路市と合併する前は白浜町として、浜街道沿いに開けた地域でした。そして、その白浜町も、明治の頃に宇佐崎、松原、中の3村が合併したものでした。
いまは海辺にあった塩田地帯が埋め立てられて住宅地や工場になり、市街地が連担して境がわかりにくくなっていますが、祭りの屋台などはそれぞれの地区が持っています。
そのうちの宇佐崎にあるのが宇佐崎公園。浜街道から少し外れ、かつての塩田跡の区画整理の際に開かれた小公園です。
正面出入口にそびえるのは、区画整理の記念碑ではあるのですが、上部は彫刻家・村上泰造さんの作品「鋭鋒」だと記されています。
さて園内。区画整理により開かれた公園ではあるのですが、位置的には旧集落と塩田跡のちょうど境界ぐらいにあって、古い時代の水路跡の形状を残す道々に囲まれた凸字のような変形敷地となっています。
そのうちの中央部に、大きな広場。この日はグラウンドゴルフの皆さんが集まっていました。
その横には、波板屋根の頑丈そうな休憩所。
凸字の右側の出っ張りに、もうひとつ小さい広場。こちらにもベンチ一体型の小さな休憩所が並んでいます。
大きな広場とは、薄っすらと繋がりつつも切り離し可能なので、子供が走り回る分には一体的に使えますし、いくつかのグループが来ているときは別々に使わけることもできます。
そして反対側、凸字の左側の出っ張りが、ちょっとした林と遊び場になっています。
林部分は、1.5メートルほど盛土をしたところに、ケヤキやサクラ、クスなどを植えてあります。塩田跡地で平坦な土地なので、地形に少し変化を付けたり、樹木の根の育つスペースをつくって成長を促す効果などを考えたものかと思います。
頂上は、木立に囲まれた休憩所。広場や遊び場の喧騒を避けて、静かに憩うことができます。
このスペースの独立性を考えてのものか、休憩所のデザインも広場横のものとは変えてあります。
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