3748/1000　草場公園（佐賀県佐賀市）

さて、地方都市の駅前区画整理で公園をつくることは、けっこう難しい要素が多いものです。
というのも、駅前なので商業系の建物を多くしたいという気持ちがある一方で、事業前からお住まいの皆さんも多く残るので住宅も多く、さらに地方都市なので鉄道－自動車を乗り換える人が多いからホテルやレンタカーも含めて巨大な駐車場がたくさんできる、といった感じで、どうにも街の色合いがぼんやりしがちなため、公園の性格付けも難しくなりがちなのです。

ということで、佐賀駅南口から徒歩2分の草場公園にやってきましたが、ここでは完全に児童公園としての施設構成となっています。
昭和後期の整備で、まだ「小さな公園＝子供の遊び場」という時代ですから、まぁそういうものかも知れません。

外周をクス、ケヤキなどの強い樹木で囲み、敷地中央に広場を取って、その周りに大・小2つの複合遊具と、4連ブランコ、揺れる動物遊具などを配置した姿は、いかにもな児童公園です。

それはさておき、メイン遊具となる大きい方の複合遊具は、3つの滑り台をデッキや吊り橋、ラダー遊具で繋いだもの。幼児から小学校低学年くらいまでが楽しめるサイズです。

小さい方の複合遊具は、橋を渡らないと幼児サイズの滑り台にたどり着かない構成のものですが、なんとなく橋部分の縦手すりパーツが無くなっているのではないかと思います。

ブランコは、座板敷とバケット式が2つずつの4連タイプ。最近、各地でよく見かけるものです。

あとはトイレの近くにスプリング式のシーソーがあり、全体的には幼児向けの遊具構成かなぁと思います。
佐賀駅周辺では、駅北の方にもう少し広めで小学生も好きそうな公園がいくつかあるのですが、幼児はそこまでは出かけられないので、ここが狙い目ということになります。

駅ホームの屋根が見えるほどの場所にあるので、もう少し色々な活用方法があるようにも思う草場公園でした。

（2024年2月訪問）