佐賀県小城市の芦刈町は、有明海に面しているかというと微妙なところで、昔から海を干拓していった末に、河口部に面しているというのが現状です。
この河口付近を渡る六角川大橋の近くに、ムツゴロウなど干潟の生き物の観察場が整備されており、付帯施設も含めて海遊ふれあいパークになっています。
公園としての施設はオートキャンプ場やグラウンドなどがあるのですが、あくまで主役は干潟と生き物だということで、川沿いの駐車場が大きな面積を占めています。
その駐車場にあるのが、男女に分かれた色違いのムツゴロウトイレです。
見たまま、これ以上語ることはない、というタイプのトイレですね。
青いほうが男性用、ピンクの方が女性用。色以外の外観は同じです。
便器や個室などトイレとしての主要部分は、変形直方体状の胴体部分に収まっていて、その前後にるので、手洗い場がある頭、外に飛び出た飾りとしての尻尾が付いている形なので、建物内に入ってみると意外に普通のトイレです。
トイレの蛇口もムツゴロウ。なんとなく口から水を吐きそうなデザインですが、よく見るとお腹のところから出ています。
さて、トイレにばかり気を取られずに、園内も見て回ります。
この島に建つ灯台のようなものは、もともとこの付近にあった何かを表現するモニュメントのように思うのですが、とくに解説もないので真相はわかりません。
灯台の後ろに見えている堤防を上ります。干満差の大きい有明海ですので、堤防もかなりの高さです。
そして堤防の向こう側には、水面上に観察用のデッキがつくられており、ムツゴロウ観察ポイントになっています。しかし、この時はそこそこ潮が満ちていて干潟が出ていなかったので、まったく見当たりませんでした。
ほかにも名前の候補はあっただろうに、あえて「ムツゴロウ王国」を名乗るところに、若干の小ずるさを感じてしまう海遊ふれあいパーク。
結局、観察できたのは、トイレ2つと蛇口とであわせて3体のムツゴロウでした。
(2024年2月訪問)
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