京都市上京区の中村(出水)公園は、東西の下立売通と南北の智恵光院通とが交わる角、ただし智恵光院通が大きく曲がる変則交差点なので、単純な角というとやや語弊があるところに面した小公園です。
この道路や敷地の変則さは、もともとは戦時中の建物疎開で生み出された用地を使っているからではないかと思います。
ここは京都市でたまにある通称名を持つダブルネーム公園で、出水(でみず)はNo.3686 二条公園の回で、昭和はじめに鵺の石碑を建てた皆さんとして名前が登場した出水学区のことで、町名とも通り名とも異なる、京都特有の学区名と呼ばれる地区名称です。
学区名と公園名については、No.1368 生祥公園の回をお読みください。
そんなこんなで園内ですが、南北方向に長い長方形をしており、坂道に沿っているので北側が少し高く、南が低い2段に切り分けられた敷地をしています。
いちおう上段が広場、下段が遊具コーナーになっていますが、元来が平坦な京都市街地なので、北端から眺めてみても、段差は目立たない程度です。
ちなみにブランコだけは、なぜか上・下それぞれに1基ずつ置かれています。
反対側から見ると、もう少し高低差がハッキリと見えます。
階段にして3段、高低差は70~80センチくらいですが、ちゃんと階段を避けるスロープも付けられています。
下段の遊具は、滑り台、2連ブランコ、シーソーなど。
京都市は、伝統的に「市標準タイプ」の遊具だけを採用することが多いのですが、この木製で1本だけのシーソーも、そのひとつです。
わりと交通量が多い変則交差点に面していますが、公園の中は落ち着いてくつろげる中村(出水)公園でした。
(2024年1月訪問)
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