まねき公園は、No.3573 かどのわき中央公園から東へ500mほど離れ、旧北上川の堤防が見えるあたりに作られた小公園です。
園内には、津波に関わる様々なものを「はらう」碑が建てられています。
碑文より「波来の地」
大津波がたどり着いた果て、波来(はらい)の地、犠牲者への鎮魂と慰霊の思いを込め、災いを払い、復興支援者へ敬意をはらい、永久に注意をはらい続けることを願ってここに刻む。
また、すぐ横には、かつてこの付近が「九軒町」と呼ばれていたことを伝える石碑や、下水道工事中に見つかったという鎌倉時代の板碑も保存されています。
東日本大震災後に、門脇(かどのわき)地区に新しくできた3つの小公園の中では、ここが地区の歴史などを伝える役割りを担っているようです。
とは言え、園内はうっすらと盛り上がった芝生広場を中心とする、園地型の整備内容です。
盛土山と言っても、高いところで1メートルちょっとくらいの高さでしょうか。
津波の時には皆が逃げ込んだ日和山を背景にして、小さく聳えています。
その盛土山の中に、小さな子供向けの、水遊び場というほどでもありませんが、渦巻き型に水を流して楽しめるポンプ井戸や、
イルカとシャチの揺れる動物遊具が置かれています。
盛土山を取り囲む園路沿いには、横長ベンチ付き東屋。
あまり見かけないタイプですが、何人もが余裕を持って座れるので良いデザインだと思います。
色々な記憶を残しながら、また地域の皆さんと一緒に歴史を刻んでいくまねき公園でした。
(2023年11月訪問)
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