No.3572 日和山公園の南麓にあたる門脇(かどのわき)地区は、東日本大震災の大津波と津波火災で壊滅的な被害を受けた場所です。
その後、海岸線から500mあまりの範囲は、災害の危険性が高く、再び人が住むことに適さないと判断され、国・県などによって土地が買い取られ、復興祈念公園として姿を変えました。
しかし、そこから日和山までの間の範囲は、新設された堤防や盛土道路によって保護されることから、再び住宅地となりました。その中心に整備されたのが、かどのわき中央公園です。
すぐ向かいには、津波の際に児童生徒は日頃の訓練を活かして裏手の日和山方面へ避難したものの、津波火災によって校舎が壊滅的な被害を受けた門脇小学校があります。
現在は震災時のまま現地保存されている校舎の横に、見学用の建物が付け加えられて、市立の「震災遺構門脇小学校」として公開されています。
さて、その園内ですが、盛土道路と地区中心部とのつなぎ目に当たる上に、盛土道路よりも更に2メートルほど高くなる盛土山を設けているので、敷地全体がゆるい傾斜地になっています。
この盛土山に登ると、門脇小学校、復興が進む門脇の住宅地、復興祈念公園が見渡せるという格好です。
盛土山の頂上から、広場越しに住宅地方向を見渡します。
上写真では右の方の見切れている一角に、ダスト舗装の遊具コーナーがあり、複合遊具、ターザンロープ、幼児向け遊具などが何点か置かれています。
ちょっと惜しいなと思ったのは、複合遊具部分と幼児遊具部分とを分ける園路沿いに、なにかの低木が多く植えられていた跡があるのですが、あらかた枯れて、抜け散らかされていたことです。
子供たちは2つの遊具コーナーを行ったり来たりして遊ぶのに、その間に低木で仕切りをつくろうとした意図がどうにも思いつきません。そりゃ踏まれて枯れるって。
トイレや大きめのパーゴラもあるので、少し遠くからでも利用者が集まって来て、植木が踏まれることが予想よりも多かったのかも知れません。
これから徐々に、町に馴染んでいくかどのわき中央公園でした。
(2023年11月訪問)
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