3265/1000 辻公園(京都市左京区)

2023/03/25

京都市左京区 京都府 身近な公園

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辻公園は、左京区一乗寺の住宅地にある小公園です。
公園の西(下写真左側)を流れるのは太田川。高野川から分岐する農業用水路ですが、途中で東の山々から流れてくる小河川と合流して、No.3263 一乗寺公園の北を通って疎水分線へと流れていきます。

ここもそんな合流点の一つですが、ただ合流しているだけでなく、太田川から水が流れ込む池のようなものが作られています。
訪れた時は堰の止水板が外されていたので水がなく、底がむき出しになっていますが、普通に貯めれば50センチくらいの深さの池ができそうで、池に下りるための階段も作られています。

ここに河川管理などの必要性で池をつくることは考えにくいので、今のように住宅開発がされる以前から、農業用や養魚用などの理由で使われていた池なのかも知れません。
また、この付近の山々は白っぽい花崗岩が風化した白川砂の産地として知られており、銀閣寺などの著名な庭園などでもよく使われているのですが、その砂採り目的があるのかなどと考えてみますが、一瞬見ただけでは本当のことはよくわかりません。

それはさておき園内。
南側から川を渡る小さな橋を超えると、正面に赤い顔をした笑顔の人形があって、これを挟んで東側が土敷きの広場、西側が遊具コーナーになっています。

合流点の池越しに見えていたケヤキなどの大木は、滑り台やブランコ、ジャングルジム、揺れる動物遊具などがある遊具コーナーの上に覆いかぶさるように育っており、写真にすると遊具がミニチュアのように見えてきます。

ケヤキの周りは植桝のようになって地面よりも1メートルくらい持ち上がっているのですが、ということは公園整備の時に盛土をした枡に植えて、いまはここまで大きくなったということでしょうか。
各地で小さすぎる植桝を根で破壊しながら育つ樹木を見ているので、この植桝の大きさは「よくこれだけ大きなものを」と思わされます。

夏場が暑い世の中なので、遊び場が木陰になるという点は嬉しいのですが、反面、落ち葉掃除などは大変だろうと思います。
ただ、訪れたのは秋でもう葉が散り始めていたのですが、かなり丁寧に掃除されており、公園管理に関わるご近所の皆さんの頑張りが感じられました。

一方、土敷きの広場の方は、広場としてはこれといった特徴はないのですが、高木が上手に途切れていて、一乗寺山の方角への視線が開けるようになっています。

池の謎は残りつつ、樹木の植え方や管理の仕方にちょっとずつ工夫が感じられた辻公園でした。

(2022年10月訪問)

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