世界遺産に登録されている百舌鳥古墳群ですが、周りはほぼ住宅市街地となっており、その市街地真っ只中に百舌鳥本町やまはなそう公園があります。
ヤマハナソウという植物を知らなかったので調べてみると、北海道からサハリン、千島列島などに分布するユキノシタ科の多年生植物だそうです。
札幌市博物館活動センターの情報誌『Muse Letter』(2012.12 No.51)によれば、札幌市の旧・山鼻地区にちなむもので、北大農学部教授だった宮部金吾がこの付近で国内初採取(標本化?)してヤマハナソウと名付けたらしいのですが、詳しいことはわからないようです。
とは言え、堺市の公園は分類のための記号として動植物の名前を使っているにすぎないので、この公園にヤマハナソウが実際にあるわけではありません。だいたい、そんな北方の珍しい植物があっても簡単には気づきません。
中に入るとまぁまぁの広さがある遊び場型の公園なのですが、接道条件が悪く、2つある出入口のうち目立たない方は、堺市街地とは思えない里道のような道路に面しています。
もう一つのメインになる出入口も、屈曲して先の方まで見通せず、あまりよい形のものではありません。
もっとも、遊びに来る近所の子供たちにとってみれば、場所はわかっているので出入口なんか狭くても構わないし、曲がっていることでボールや自転車での飛び出しも防げるので、良いことも多いのかも知れません。
そんな隠れ家的公園のメイン遊具は、滑り台とブランコの複合遊具。
こういう繋がり方で「複合」と呼んでよいものか迷いますが、とにかく複合しているのでした。
(2018年3月訪問)
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