3175/1000 歴史の森(兵庫県三木市)

2022/11/25

三木市 史跡 兵庫県 歴史公園

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兵庫県三木市の”歴史の森”は、国史跡である明石道峯構付城跡(あかしみちみねがまえつけじろあと)を整備・公開しているものなのですが、施設全体としてはターゲットバードゴルフ場であり、史跡部分にたどり着くには地元の方々が遊んでいる横をすり抜けていかねばならないので、なんとも言えない間借り感のある公園です。

ゴルフ場の横を遠慮がちに通り抜けて、山道に入ります。

小さな丘の頂上付近まで行くと、道沿いに平場が多く現れます。
城跡だと知って訪ねているので郭跡だとわかりますが、知らないとただの山の景色です。

城が使われていた時には建物などがあったのでしょうが、もともとが攻城戦のために作られた臨時の城なので、それほど広くはありません。

主郭と東郭とを区切る土塁と、その裾につくられた横堀の跡。

戦国時代も終わりに近づいたころ、No.1580で登場した播磨国・三木城を拠点とする別所氏が織田信長の勢力から離反し、反織田陣営に与するようになります。このため1578年(天正6年)から2年近くにわたって織田方の羽柴秀吉指揮下の軍勢が一帯に展開し、兵糧攻めが行われます。

秀吉は三木城を監視し、また補給路を遮断するために、三木城を取り囲むように40ヵ所以上の附城(出城)を築き、附城同士の間には土塁を設けるなどして厳重な包囲網を作り上げます。そのうちの一つが、ここなのです。

ということは、その時には森などなくて、明石と三木とを結ぶ街道を見張っていたのでしょうが、今はすっかり樹木に覆われて見通しが悪くなっている三木市の歴史の森公園でした。

(2022年5月訪問)

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