3127/1000 学園西町西公園(神戸市西区)

2022/10/07

史跡 神戸市西区 身近な公園 兵庫県

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学園西町北公園は、No.3124 学園西町公園からは100メートルほど離れ、ニュータウン開発の中で計画的に設けられた小公園です。また、この公園が住宅地の端にあたっており、公園の先には開発から残された自然林が見えています。
逆に言えばニュータウンの外周部に保存された自然地と住宅地とを結ぶ結節点にあたる公園だともいえます。

園内に入ると、手前は平坦に造成された土敷きの広場、奥の方は緩傾斜の草地になっており、少し高くなる奥の方に遊具や休憩所が設置されています。

さらに進んで、遊具コーナーの状況。滑り台、ブランコ、鉄棒などの子供向け遊具の他に、大人向けの足つぼ歩道も設置されています。

滑り台やブランコはいわゆる標準品で、これといった特徴のないものが採用されています。

砂場だけは葉っぱのような形に遊び台が付いて、いくらか個性的なものになっています。

そんな中でこの公園の特徴を打ち出しているのが、遊具の後ろ、緑の芝生の中に大きな石が規則的に並べられているところです。
これは本ブログではしばしば登場する、発掘された建物跡の柱礎石を表現したものだと思います。

「だと思います」とやや自信なげなのは、現地に解説板があるのですが日に焼けてほとんど読み取れない上、苦労して読んでみても、意外に肝心なことがなにも書かれていないのです。

■現地の解説板より「頭高山遺跡」
弥生時代の頭高山では、竪穴住居や道などが造られました。高い山の上に築かれた集落は、戦争に備える村との説が有力です。
室町時代の頭高山では、山の斜面を平坦に造成して、木堂などが建築されていたことが、発掘調査で見つかった礎石などから推定されます。

まず冒頭から「頭高山(ズコウサン)」や「頭高山遺跡」がどこなのかがさっぱりわかりません。
公園の隣に見えているのが頭高山のピークで、公園部分も宅地造成前は頭高山の一部で、山のあちこちにある弥生遺跡や中世寺院跡をまとめて頭高山遺跡と呼んでいるのだろうと考えますが、とくに確証があるわけではありません。

公園内に並べられた石が「発掘調査で見つかった礎石」なのか、景石をそれっぽく並べているだけなのかもわかりません。何百年も前に使われた石にしては、角が尖りすぎているものが交じっているような気がするのです。

これなどは角も丸いし、柱穴もあるので礎石っぽいのですが、

これはさすがに柱を載せられないから礎石ではないと思うのです。

また今日も謎が残ってしまった学園西町西公園でした。

(2022年5月訪問)

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