3128/1000 鈴蘭公園(神戸市北区)

2022/10/08

神戸市北区 身近な公園 兵庫県

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神戸市北区の鈴蘭台は、昭和初期に郊外避暑地として開発が始まった歴史を持ちます。しかし高度成長期に入ると、神戸市街地の住宅不足解消のため大規模な住宅団地の開発が始まり、町の姿は大きく変貌します。

そんな大変貌の主役とも言えるUR鈴蘭台団地に隣接するのが鈴蘭公園です。

面積は約2.8ヘクタールあって、大きなグラウンドと大きな遊具、里山の風情を残す林が特徴です。
グラウンドは両翼80メートルくらいの野球場ですが、少年野球なら外野共有で2面使用も可能な仕立てで、サッカーやゲートボールに使っても良さそうです。

グラウンドの周りは幅10メートルくらいの細広場状になっているところが多く、周回ウォーキングなどに使えるようになっています。

健康器具が集まっているコーナーもあります。

そして、大きな遊具。
3階の高さから降りてくるスパイラル滑り台と幅広滑り台を軸に、登攀壁、ラダー、橋などが組み合わさっています。まだ新しいので、ここ数年程度の間に新設されたものでしょう。

高くそびえる赤い鼓型の塔は、神戸のシンボル・ポートタワーを模したものだと思われます。塔の最上部までは登れないのですが、てっぺんには避雷針も付いていて、そのへんもポートタワーっぽさを演出しています。
ちょうどいま(2022年時点)、ポートタワーは工事中で本物を見ることができないので、どうしても見たい人は六甲山を越えて鈴蘭台に来ると良いでしょう。

そう思って改めて遊具を眺めると、頂上に緑の樹が乗っかった四角錐は、もしかすると六甲山でしょうか。海と山とに挟まれた神戸っぽさが出ています。

幅広滑り台の横に突き出た縦棒の上には、花や動物の柄が付くバージョンが多いのですが、ここは青と黄色の球体が付いていて、どことなく未来都市感が漂います。

神戸市内には、高さのある複合遊具が意外に少ないので、これを見るだけでリニューアルに対する力の入れようが伝わってきます。

さらに、この複合遊具のすぐ横にはガケ全体を使った滑り台&登攀遊具も設置されています。

そして最後が、健康器具コーナーの背後に連なる林のゾーン。グラウンド周りの周回走りに飽きたら、山道でのトレイルランも可能です。

林の中には気持ちよく休めるテーブル&ベンチが設置されていました。「トライやるウィーク」は、このあたりの中学生の職業体験のことですが、その時に作ったのでしょうか。

リニューアルでとても明るく楽しげになり、それでいて昔からの樹や林も残って、歴史を紡ぐ鈴蘭公園でした。

(2022年6月訪問)

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