3122/1000 辻川山公園(兵庫県福崎町)

2022/10/02

キャラ物 身近な公園 福崎町 兵庫県

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兵庫県の福崎町は、姫路から市川沿いに約15km北上したところにある人口2万人足らずの町で、2本の自動車専用道と国道が交わる交通の要衝です。しかし流通団地・工業団地はあるのですが、観光というと思いつかず、もっぱら阪神地域から但馬や中国方面に向かう途中に通り過ぎるというイメージの町でした。
ただ柳田国男の出身地としては知られており、盆地の中にポツンと飛び出た辻川山公園に、その記念館や移築された生家がありました。

そんな辻川山公園が、柳田国男の『妖怪談義』にひっかけた妖怪公園として生まれ変わったのは、ここ10年ほどの話です。
今や人気の観光地となりあちこちで紹介されていますから、本ブログ的な特色を出すことも難しいのですが、少し書いてみます。

標高80メートルほどの辻川山全体が公園的に整備されているのですが、大半は山林内のハイキングコースと町民向けのグラウンドで、観光的に見るべきところはカッパの住む池と、天狗が住む小屋、その奥の記念館などです。
駐車場から記念館までは100メートルくらいなので、寄り道せずに歩けば1~2分の距離ですが、この間に妖怪たちが集まって暮らしています。

池に住むのはカッパのガタロウ・ガジロウ兄弟。ガジロウ(弟)は池の中に隠れていて、時々顔を出します。
ちなみにガタロウ(兄)は池の畔にいるのですが、その横に小さなお子さんがずっと座っていたので写真は省略です。

池は濁っており、隠れているところを上から覗いても、カッパの姿は見えないところがミソです。

でも、みんなカッパが出ることは知っていて、橋の上で待ち構えています。橋の欄干が低いので、あまり人が集まると落っこちそうで不安になります。

カッパの人気が出たことで、福崎町では「全国妖怪造形コンテスト」を開催し、その入選作も園内に飾られています。
青い目の天狗、

鳥獣たちを従える山の神、

お神楽の練習をしている妖怪等々。

そこを通り過ぎると、柳田記念館や町営グラウンドへと向かう坂道があります。
この坂下の小さなスペース、普通の公園であればボンヤリとした小広場にするくらいしか使い道が思いつかない場所が、天狗の小屋と通り道になっています。

ある時間になると、この小屋の扉がバーンッと開いて天狗が飛び出してきます。

と思ったら、逆さ吊りです。なにかしでかして、手足を鎖で縛られて吊るされているようです。
ちなみに食べているのは、福崎町名物のもち麦どらやきだとか。どら焼きの盗み食いで吊るされているのだとしたら、ちょっと懲罰が厳しすぎますね(本当は落下事故防止のための鎖だと思いますが)。

天狗小屋を通り過ぎて坂道を上っていくと、この公園のもともとのコア施設たちがあらわれます。右手のタイル張りが柳田国男・松岡家記念館、奥の洋風建築が神崎郡歴史民俗資料館、左手は薬師堂で、薬師堂から奥へと進むと鈴の森神社に至ります。

こちらが柳田国男の生家。移築保存だと思います。
土間と、三畳・四畳半の四間が田の字にあるだけの農家づくりで、柳田国男が著書で「私の家は日本一小さい家だ。この家の小ささという運命から、私の民俗学への志を発したといってよい」と語ったそうです。

こちらは鈴の森神社。
祭神は、ヒコホニニキノミコト、アマノコヤネノミコト、フトタマノミコト、オオヤマスミノミコトだと境内に看板が立っていました。


ここから辻川山に登っていく道は「学問成就の道」と名付けられており、ここから山の反対側にある天満神社に向かっていろんな銅像や歌碑などを巡って両社に参拝すると、柳田国男のように学問を成すことができるらしいです。

柳田国男が妖怪談義をまとめた時には、こんなことになるとは思いもしなかったであろう辻川山公園でした。

(2022年4月訪問)

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