3050/1000　座喜味公園（沖縄県読谷村）

No.3049 座喜味城跡公園がある座喜味集落に、史跡とは関係なく集落の人向けの座喜味公園があります。
敷地の中央に草敷きの広場を取り、その周りにぐるっと一周する園路、園路沿いには休憩所や花壇・遊具などを配置、と言葉にすると一般的な公園なのですが、亜熱帯らしく植栽が元気によく茂り、湿気の多さも相まって濃密な公園となっていました。

湿気が多いのは気候に加えて地形的な理由もあり、この公園は座喜味城がある丘の南麓に広がる集落の、一番標高が低いところにあるのです。すぐ横には川も流れており、公園敷地はかつては芋田だったようです。
川そのものはフェンスの向こうで見えませんが、だんだんと川沿いの草むらが園内の方にはみだして来つつあります。

公園のすぐ隣には、藻が多いから「モーガー」と呼ばれたという井泉が残っているので、このあたりから滲み出てくる水気も公園の方に届いているかも知れません。

それはさておき、きっと晴れた日に訪ねればご近所の方々がゲートボールを楽しんでいるのであろう中央広場。
大きな屋根が付いた休憩所も備えているので、暑い夏でも安心してプレーできます。

ゲートボールは基本的には5対5の10人で行なうスポーツですが、この大きな休憩所があれば20人以上が休憩できます。
よく見ると所々で屋根の作りが違っているので、ゲートボール人気がありすぎて休憩所を増設したのかも知れません。

一方、広場を挟んで反対側には滑り台やブランコ、鉄棒などのある遊具コーナーがあり、揺れる動物遊具以外は比較的新しいものが置かれています。

大人から子供まで、村の皆さんに末永く愛されて欲しい座喜味公園でした。

（2021年11月訪問）