豊臣秀吉の正室であった高台院(ねね)ゆかりの寺として知られる高台寺の西に、高台寺公園があります。
多くの社寺が建ち並ぶエリアにあるので古株の公園かと思いましたが、資料によれば1998年(平成10年)に開園した比較的新しい公園です。その割には、高台寺塔頭全景図にもしっかりと掲載されています。
公園内から高台寺の観音様の正面へと参道が通じており、元はいったいどういう用地だったのか不思議に思います。
やはり高台寺から市が買収したのでしょうか。
園内には、休憩所兼用のトイレのほかにはこれといった施設はなく、「お寺の境内は多いのだけど、誰もが自由に使えるオープンスペースは少ない」という条件にある京都・東山で、防災目的にも使える自由広場を作りたかったという意図が読み取れます。
若干、庭園っぽく作られた一角もあるのですが、公共施設の悲しさであまり手入れが行き届いておらず、周りの社寺の緑と比べると貧相に見えてしまいます。
むしろ、公園西側の愛称「ねねの道」から園内の桜などを見上げるほうが絵になることと思われます。
トイレの前から八坂の塔もよく見える高台寺公園でした。
(2021年11月訪問)
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